４月の被災地域の鉱工業生産は前月比７．６％と先月の反動で大幅に低下し、津波浸水地域の鉱工業生産も依然震災前水準を下回っています

２０１５．６．１８

　平成２７年４月の被災地域の鉱工業生産は、前月比マイナス７．６％と大きく低下しました。先月のプラス７．７％という大幅な上昇の反動減となりました。このマイナス７．６％という落ち込み幅は昨年の増税以降では最大となります。ただ、生産水準を示す指数値は９６．１と、水準としては昨年後半と同程度となります。

　被災地域以外の鉱工業生産は、前月比プラス２．３％と上昇し、全国で見てもプラス１．２％の上昇でした。被災地域以外、全国ともに３月は低下しており、ここ２か月の被災地と全国の鉱工業生産は、逆方向に推移しています。

　また、被災地域より狭い津波浸水地域の４月の鉱工業生産額は、震災の前年である平成２２年同月比マイナス１１％と、震災前水準を下回っている状態です。生産額の実額は８２８億円で、昨年・一昨年の４月を下回る水準となっております。

　これで、昨年９月から８か月連続で震災前水準を下回って推移しており、津波浸水地域はまだまだ震災前に戻れない状況が伺えます。
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/bunseki/pdf/h27/b2010_h4a1504et.pdf



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２７年６月１８日　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　経済産業省　経済解析室長　石塚


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