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飲食関連産業の動向(FBI 2021年上期);回復途上のフード・ビジネス、2021年上期は再び低下へ 2021年10月8日

フード・ビジネス・インデックス(Food Business Index、以下FBIという。)とは、生活に身近な飲食料品に関連する「食料品工業」、「食料品流通業」、「飲食店,飲食サービス業」の活動状況を把握できるよう試算した経済指標です。

今回は、「飲食関連産業の動向(2021年上期)」スライド資料より抜粋して2021年上期のFBIの動きを紹介します。

2021年上期は再び大きく低下したFBI

下のグラフは、FBIの四半期毎の推移をそれぞれ表したものです。2021年上期のFBIは、第1四半期は指数値90.3、前期比マイナス3.0%と大きく低下しました。コロナ禍で大幅に低下した2020年第2四半期の最低値86.7(2015年基準)から順調に回復していたところ、再び低い数値となりました。続く第2四半期は指数値90.7、前期比0.4%と小幅ながら3期ぶりに上昇しましたが、第1四半期の低下分をカバー出来ず、2021年上期(90.5)は2020年下期(93.2)と比べて大きく低下しています。

続いてFBIを構成する3業種をみると、それぞれ異なる動きをしており、食料品流通業は第1四半期に前期比マイナス1.4%と低下、第2四半期はわずかに上昇しました。食料品工業は、2019年頃より上昇と低下の繰り返しがみられますが、第1四半期は前期比2.8%の上昇、第2四半期は同マイナス1.8%と低下になりました。

「飲食店,飲食サービス業」は2期連続低下しており、特に第1四半期の指数値66.7、前期比マイナス14.1%と大幅に低下しました。

FBIの伸び率に対する3業種の影響度合い(寄与度)をみると、前期比マイナス3.0%となった第1四半期は、食料品工業が0.7%ポイントの上昇寄与となったものの、「飲食,飲食サービス業」がマイナス3.5%ポイント、食料品流通業がマイナス0.7%ポイントと低下寄与になり、「飲食,飲食サービス業」の影響が大きかったことがうかがえます。続く第2四半期は、FBIの前期比0.4%に対して、食料品流通業が0.1%ポイントの上昇寄与に転じ、食料品工業と「飲食店,飲食サービス業」が低下に寄与し、特に、「飲食店,飲食サービス業」は2期連続の低下寄与となっています。

2期連続低下の「飲食店,飲食サービス業」、コロナ禍の影響からの回復状況には差が見られる

2021年に入り2四半期連続低下となった「飲食店,飲食サービス業」について、内訳系列の動きをみていきたいと思います。

「飲食店、飲食サービス」は、振り返ってみると、2019年までは系列によって低下傾向や上昇傾向など動きに違いがみられましたが、2020年は、幅の差があるものの全ての系列において上期連続低下、下期連続上昇の共通の動きがみられました。

2021年上期、再び系列によって動きに違いがみられるようになり、ファーストフード店、飲食サービス業(持ち帰りや配達飲食サービス業)の2系列は、ファーストフード店が第1四半期わずかに低下したものの第2四半期は上昇に転じ、2019年同期の水準近くまで回復しています。

他方、他の系列をみると、回復途上にあった2020年下期から第1四半期低下に転じ、第2四半期も引き続き低下しました。なかでも「パブレストラン,居酒屋」は低下幅が最も大きく、コロナ禍で更新した最低水準まで再び落ち込み、基準時(2015年)の2割未満にとどまっています。

これは、2020年秋以降の新型コロナウイルス感染症再拡大を受け年末年始の会食を控えるなどの要請や、2回目・3回目の緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置などの影響を大きく受けたためとみられます。

次に、「飲食店,飲食サービス業」の伸び率に対する内訳系列の影響度合い(寄与度)をみていきます。第1四半期の前期比マイナス14.1%に対し、「食堂,レストラン,専門店」がマイナス11.4%ポイントと影響度合いが最も大きく、第2四半期では、前期比マイナス1.7%に対して、「パブレストラン,居酒屋」がマイナス2.8%ポイントと最も影響度合いが大きくなっており、2021年上期は、この2系列の動きが「飲食店,飲食サービス業」の低下に寄与しました。

2021年上期のFBIの動きは、前年に続いて「飲食店,飲食サービス業」の低下、なかでも「食堂,レストラン,専門店」、「パブレストラン,居酒屋」等の低下が大きく影響したとみられます。FBI全体の水準回復には「飲食店,飲食サービス業」の回復が待たれますが、2021年下期も4回目の緊急事態宣言発出と延長等の影響で厳しい状況が続くことが予想されます。下期も各業種の動きを注視していきたいと思います。

この他にも、「飲食関連産業の動向(2021年上期)」スライド資料では、今回ご紹介しきれなかったFBIを構成する他の業種別指数やその内訳の推移、影響度合いを見ることができるグラフや詳細を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

ミニ経済分析「飲食関連産業の動向(FBI 2021年上期);回復途上のフード・ビジネス、2021年上期は再び低下へ」のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/kako/20211008minikeizai.html

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