鉱工業出荷の回復は上流から
~財別出荷指数の伸びる折線グラフ~
- 鉱工業指数の「財別」「財分類」とは、製品の経済的用途に着目した分類で、まず、原材料、部品や燃料などの形で産業活動に投入される「生産財」と、製造工程から離れて最終製品となった「最終需要財」に分かれます。次に、「最終需要財」は、資本形成(設備投資や建物建築)に向けられる「投資財」と家計で消費される「消費財」に分かれます。さらに、「投資財」は、建設投資に向けられる「建設財」と設備投資に向けられる「資本財」に、「消費財」は「耐久消費財」と「非耐久消費財」に分かれます。
- 今回のグラフでは、平成25年平均の値を100として、平成25年第1四半期から、平成27年第1四半期までの指数値を折線グラフにしています。
- 折線として描いたのは、製造業で利用される鉱工業用生産財、輸送機械を除いた資本財といった企業が使う財と、耐久消費財と非耐久消費財の家計が購入する財の各出荷指数です。また、比較対象として、鉱工業全体と日本の製造業に占める割合の大きい乗用車の出荷の動きもグラフ化しています。
- この「動く折線グラフ」をみると輸送機械を除く資本財の出荷がまず立ち上がり、鉱工業用生産財が資本財よりも緩やかに水準を上げていく様子が分かるようしています。
グラフ
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最終更新日:2015.5.11