経済産業省
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外資系企業動向調査

売上高の状況(平成12年7月28日公表)


集計企業の売上高は19兆188億円

 98年度の集計企業の売上高は、全産業で19兆188億円(前年度比4.5%減)を計上した。内訳をみると、製造業では12兆4327億円と同3.9%の減少となった。また、非製造業は6兆5861億円(同5.4%減)と、5年ぶりの減少となった(第2-(1)-1-1図)。

売上高推移

 全法人企業の売上高に占める割合は、全産業で1.4%(前年度比0.02ポイント上昇)、製造業で3.2%(同0.1ポイント上昇)、非製造業で0.7%(同0.02ポイント下降)であった(第2-(1)-1-1図、第2-(1)-1-1表)。

第2-(1)-1-1表 売上高の比較 (単位:千億円,%,ポイント)
  97年度(a) 98年度(b) 前年度比
b/a or b-a
集計企業 全産業 A 199.1 190.2 95.5
  製造業 B 129.4 124.3 96.1
  石油製品 C 28.6 22.7 79.2
非製造業 D 69.7 65.9 94.6
  商業 E 61.5 57.4 93.3
サービス業 F 4.3 4.8 112.1
全法人企業 全産業 A' 14,674 13,813 94.1
  製造業 B' 4,192 3,865 92.2
  石油製品 C' 133 100 75.3
非製造業 D' 10,482 9,948 94.9
  商業 E' 5,910 5,425 91.8
  サービス業 F' 1,646 1,655 100.6
構成比 A/A' 1.36 1.83 0.02
B/B' 3.09 3.22 0.13
C/C' 21.53 22.65 1.12
D/D' 0.66 0.66 0.00
E/E' 1.04 1.06 0.02
F/F' 0.26 0.29 0.03

[出典]全法人企業統計(大蔵省)

 1企業当たりの売上高をみると、全産業では138億円(前年度比3.9%増)となり、製造業(274億円同6.0%増)は6年連続、非製造業(71億円同2.1%増)は3年連続の増加となっている(第2-(1)-1-2図)。

1企業あたり売上高推移

 99年度予測では、全産業で19兆4604億円(前年度比2.3%増)、製造業で12兆7188億円(同2.3%増)、非製造業で6兆7416億円(同2.4%増)となっている(第2-(1)-1-1図)。

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各項目で減少が目立つ

 売上高を母国籍別にみると、アメリカ系企業は、全産業で12兆5263億円(前年度比0.5%増)と売上げを若干伸ばした。地域別では65.9%と引き続き圧倒的なシェアを持つ。製造業(8兆5647億円)は前年度に比べ1.4%増加、非製造業(3兆9616億円)は同1.6%減少となった。アジア系企業は、全産業で4611億円(同21.9%減)となり、2年続けて大幅に減少した。業種別では製造業(135億円)が同65.2%減少となり、非製造業(4476億円)が同18.9%減少となっている。ヨーロッパ系企業は、全産業で5兆7886億円と前年度に比べ7.3%減少。製造業では3兆7337億円(同7.5%減)となり、非製造業では2兆549億円で同6.9%減少となった(第2-(1)-2-1表)。

第2-(1)-2-1表 母国籍別売上高 (単位:億円、%)
  アメリカ系企業 アジア系企業 ヨーロッパ系企業 世界計
97年度 98年度 増減率 97年度 98年度 増減率 97年度 98年度 増減率 97年度 98年度 増減率
全産業 124,678 125,263 0.5 5,905 4,611 -21.9 62,436 57,886 -7.3 199,059 190,188 -4.5
  製造業 84,426 85,647 1.4 388 135 -65.2 40,369 37,337 -7.5 129,407 124,327 -3.9
非製造業 40,252 39,616 -1.6 5,517 4,476 -18.9 22,067 20,549 -6.9 69,653 65,861 -5.4

 1企業当たりの売上高をみると、アメリカ系企業(221億円)は、ヨーロッパ系企業(100億円)の2倍強、アジア系企業(25億円)の9倍弱の売上高を計上している(第2-(1)-2-1図)。

1企業当たりの売上高

 製造業の売上高を業種別にみると、電気機械が2兆8174億円(製造業に占めるシェア22.7%)を計上した。次いで輸送機械が2兆4406億円(同19.6%)を計上し、以下、石油(2兆2682億円 同18.2%)、化学(1兆2393億円 同10.0%)、医薬品(1兆1754億円 同9.5%)、一般機械(1兆736億円 同8.6%)の順となっている。非製造業の売上高を業種別にみると、商業(5兆7351億円)が9割弱に達するシェアを占めている。サービス業は4818億円(非製造業に占めるシェア7.3%)となっている(第2-(1)-2-2表)。

第2-(1)-2-2 主要業種の売上高 (単位:億円、%)
  アジア系 ヨーロッパ系 世界計 世界計
  構成比 一社平均   構成比 一社平均   構成比
全産業 4,611 100.0 25 57,886 100.0 100 190,188 100.0
  製造業 135 2.9 8 37,337 64.5 195 124,327 65.4 製造業に占める構成比
  食料品 9 0.2 9 100 0.2 50 6,027 32. 4.8
繊維 × × × 405 0.7 101 427 0.2 0.3
科学 × × × 3,970 6.9 88 12,393 6.5 10.0
医薬品 - - - 8,861 15.3 466 11,754 6.2 9.5
石油 - - - 12,530 21.6 4177 22,682 11.9 18.2
窯業・土石 × × × 526 0.9 88 746 0.4 0.6
非鉄金属 - - - × × × 2,059 1.1 1.7
一般機械 - - - 7,950 13.7 227 10,736 5.6 8.6
電気機械 43 0.9 11 767 1.3 45 28,174 14.8 22.7
輸送機械 - - - 1,026 1.8 68 24,406 12.8 19.6
精密機械 × × × 568 1.0 28 1,827 1.0 1.5
非製造業 4,476 97.1 27 20,549 35.5 53 65,861 34.6 非製造業に占める構成比
  商業 3,403 73.8 27 18,444 31.9 61 57,351 30.2 87.1
サービス業 165 3.6 9 1,253 2.2 23 4,818 2.5 7.3

 98年度の外資生産比率(注)は、3.0%となった。しかし、99年度の予測においては、3.3%と上昇する見込みとなっている。外資生産比率を海外生産比率(注)と比較すると、海外生産比率の約1/4の水準となっている(第2-(1)-2-2図)。

外資生産比率の推移 外資生産比率を業種別にみると、石油(17.1%)が最も高く、次いで輸送機械(4.5%)一般機械と電気機械と化学が3.5%で並び、非鉄金属(2.1%)の順となっている(第2-(1)-2-3図)。

業種別外資生産比率

(注)・外資生産比率=集計企業製造業の売上高/全法人企業製造業の売上高×100

・海外生産比率=我が国企業の海外現地法人製造業の売上高/全法人企業製造業の売上高×100

[出典]全法人企業:法人企業統計(大蔵省)

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最終更新日:2007.10.1
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