海外現地法人四半期調査

5(1) 国内外の売上高、国内・現地販売

• 　国内本社企業の売上高合計は、38兆 908億円で前年同期比▲4.4%の減少となった。業種別にみると、食料品・たばこを除く12業種で減少しており、特に輸送機械、電気機械の影響が大きかった。
  　一方、海外現地法人の売上高合計は、9兆1489億円で同6.3%の増加となった。地域別にみると、北米の増加の寄与が大きく、ASEAN4及びNIES3 は前期に引き続き減少となった。業種別にみると、輸送機械、一般機械等10業種で増加した。
  　平成10年7～12月の見通しをDIの前期比でみると、国内本社企業の売上高は▲3.8ポイント（▲18.4→▲22.2）で、電気機械をはじめ9業種で減少を見込む本社企業の割合が増加している。海外現地法人の全地域では、 ▲10.3ポイント（27.0→　16.7）で増加を見込む現地法人の割合は大幅に減少している。地域別にみると、北米のDIはプラスポイントであるが、 前期比では▲ 9.3ポイント（28.2→18.9）と増加を見込む現地法人の割合は減少している。
• 　海外現地法人の全地域の現地販売（注2）額は5兆4193億円で、前年同期比 7.7%の増加となった。地域別にみると、ASEAN4以外の地域で増加した。
  　平成10年7～12月の見通しをDIの前期比でみると、▲8.0ポイント（24.0→16.0）と増加を見込む現地法人の割合は減少している。地域別にみると、その他地域を除く全地域で増加を見込む現地法人の割合は減少しており、北米でも▲ 6.1ポイント（26.9→20.8）と減少している。
• 　海外生産比率（注3）は24.0%で、前年同期に比べ 2.4ポイントの拡大となった。

第1表.　国内本社企業と海外現地法人の売上高の動向 （単位：百万円、%、ポイント）

		売上高				前年同期比		前期比		見通し(DIの前期比増減）
		9年4-6月期	10年1-3月期	10年4-6月期		10年4-6月期		10年4-6月期		10年4-6月期	10年7-12月期
国内本社企業		39,845,022	42,383,355	p	38,090,832	p	▲ 4.4	p	▲ 10.1	▲ 15.8	p	▲ 3.8
	うち、国内販売	31,052,265	32,723,307	p	28,914,119	p	▲ 6.9	p	▲ 11.6
海外現地法人		8,609,152	9,080,770	p	9,148,903	p	6.3	p	0.8	0.3	p	▲ 10.3
	うち、現地販売	5,030,689	5,439,725	p	5,149,256	p	7.7	p	▲ 0.4	1.8	p	▲ 8.0
海外生産比率		21.6	21.4	p	24.0

第2表.　海外現地法人の地域別売上高の動向向 （単位：百万円、%、ポイント）

			売上高				前年同期比		前期比		見通し(Dlの前期比増減)
			9年4-6月期	10年1-3月期	10年4-6月期		10年4-6月期		10年4-6月期		10年4-6月期	10年7-12月期
合計			8,609,152	9,080,770	p	9,148,903	p	6.3	p	0.8	0.3	p	▲ 10.3
	北米		3,793,710	4,350,697	p	4,222,676	p	11.3	p	▲ 2.9	▲ 14.6	p	▲ 9.3
	アジア		2,535,437	2,173,624	p	2,314,640	p	▲ 8.7	p	6.5	6.4	p	▲ 11.4
		Asean4	117,692	792,440	p	883,157	p	▲ 21	p	11.4	▲ 1.5	p	▲ 6.5
		Nies3	849,540	772,669	p	784,036	p	▲ 7.7	p	1.5	13.2	p	▲ 18.5
		中国・その他	568,205	608,515	p	647,447	p	13.9	p	6.4	10.8	p	▲ 13.1
	欧州		1,773,173	2,048,162	p	2,041,226	p	15.1	p	▲ 0.3	0.3	p	▲ 14.3
	その他		506,832	508,287	p	570,361	p	12.5	p	12.2	3.8	p	2.9

第1図.　本社企業と現地法人の売上高の伸び率（前年同期比）

第2図.　平成10年7～12月期の売上高の見通し（DIの前期比増減）

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