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- 海外現地法人四半期調査
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- >>第5回 調査結果(平成10年4?6月期)平成10年4?6月期実績及び平成10年7?12月期DI
- 5(4) 地域別現地法人の状況
海外現地法人四半期調査
5(4) 地域別現地法人の状況
売上高は、全体で9兆1489億円(前年同期比 6.3%)で、前期に引き続きASEAN4(同▲21.0%)、NIES3 (同▲ 7.7%)を除く地域が増加した。日本向け輸出、いわゆる逆輸入は、全体で6054億円(同▲ 5.2%)で、北米(同12.0%)を除く地域が減少した。
平成10年7~12月の売上高の見通しをDIの前期比でみると、その他地域(前期比 2.9ポイント)を除く地域で増加を見込む現地法人の割合が減少しており、全地域合計では同▲10.3ポイント(27.0→16.7)の大幅な減少となっている。
(1) 北米
(2) ASEAN4
(3) NIES3
(4) 中国・その他アジア
(5) 欧州
(1) 北米
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、食料品・たばこ、繊維を除く11業種で増加し、4兆2227億円(前年同期比11.3%)であった。業種別にみると、輸送機械(同 9.4%)、電気機械(同11.7%)の寄与が大きい。
現地販売額は、繊維、金属を除く11業種で増加し、2兆9934億円(同10.1%)であった。売上高に占める現地販売額の割合は70.9%で、前年同期に比べ▲ 0.8ポイントの縮小となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、売上高は全体で▲ 9.3ポイント(28.2→18.9)、現地販売額は▲ 6.1ポイント(26.9→20.8)で、ともに増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (2) 雇用の状況
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従業者数は、電気機械、輸送機械等の増加が寄与し、36万人と前年同期比 5.9%の増加となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体では▲ 3.4ポイント( 9.9→ 6.5)で増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (3) 逆輸入の状況
- 日本向け輸出、いわゆる逆輸入額は、輸送機械等9業種で増加し、 800億円(前年同期比12.0%)であった。
(2) ASEAN4
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、8832億円(前年同期比▲21.0%)で、3期連続で前年同期を大幅に下回った。一般機械(同11.6%)を除く10業種で減少した。
現地販売額は、2855億円(同▲35.1%)で、3期連続で前年同期を大幅に下回った。精密機械(同 9.9%)を除く10業種で減少した。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、売上高は全体で▲ 6.5ポイント(15.4→ 8.9)で、8業種で増加を見込む現地法人の割合が減少している。 - (2) 雇用の状況
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従業者数は41万人で、前年同期比 1.1%の増加となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 5.8ポイント ( 2.3→▲ 3.5)と増加を見込む現地法人の割合は減少し、DIで今期初めて減少を見込む割合が増加を見込む割合を上回った。 - (3) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は2298億円で、前年同期比▲ 4.2%の減少となった。電気機械をはじめ8業種で減少となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 2.0ポイント ( 4.4→ 2.4)で、4期連続で増加を見込む現地法人の割合は減少している。
(3) NIES3
- (1) 売上高等の状況
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売上高は、7840億円で、前年同期比▲ 7.7%の減少となった。業種別にみると、電気機械等8業種で減少した。
現地販売額は、3754億円で、同 1.0%の増加となった。業種別にみると電気機械をはじめ6業種で増加した。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、売上高は全体で▲18.5ポイント(12.2→▲ 6.3)、現地販売額は全体で▲11.3ポイント( 8.7→▲ 2.6)と、ともに増加を見込む現地法人の割合は大幅に減少し、DIもマイナスに転じている。 - (2) 雇用の状況
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従業者数は11万6千人で、前年同期比▲ 3.0%の減少となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 2.2ポイント (▲ 8.4→▲10.6)と、減少を見込む現地法人の割合は増加している。 - (3) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は1265億円で、前年同期比▲11.1%の減少となった。業種別にみると、電気機械をはじめ8業種で減少となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲10.5ポイント (▲ 1.5→▲12.0)と、減少を見込む現地法人の割合は大幅に増加している。
(4) 中国・その他アジア
- (1) 売上高等の状況
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売上高は、6474億円(前年同期比13.9%)で、電気機械等9業種で増加した。
現地販売額は、2469億円(同21.9%)で、電気機械等8業種で増加した。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、売上高は全体で▲13.1ポイント(42.3→29.2)、現地販売額は全体で▲10.3ポイント(39.1→28.8)と、ともに増加を見込む企業の割合が大幅に減少している。 - (2) 雇用の状況
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従業者数は21万5千人であり、前年同期比 6.2%の増加となった。業種別にみると、繊維を除く10業種で増加した。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体では▲ 3.9ポイント(16.4→12.5)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (3) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は1446億円で、前年同期比▲ 8.8%の減少となった。減少した業種は3業種で、電気機械の減少額が大きい。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 7.4ポイント (11.2→ 3.8)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。
(5) 欧州
- (1) 売上高等の状況
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売上高は、2兆 412億円で、前年同期比15.1%の増加となった。業種別にみると、食料品・たばこ、繊維を除く7業種で増加し、輸送機械、電気機械の増加の影響が大きい。
現地販売額は、1兆1702億円で、同18.3%の増加となった。業種別にみると、輸送機械等6業種で増加した。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、売上高は全体で▲14.3ポイント(35.5→21.2)、現地販売額は全体で▲12.6ポイント(36.1→23.5)と、ともに増加を見込む現地法人の割合は大幅に減少している。 - (2) 雇用の状況
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従業者数は17万9千人で、前年同期比▲ 1.7%の減少となった。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 0.8ポイント(10.9→10.1)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (3) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は 197億円で、前年同期比▲ 7.4%の減少となった。6業種で減少し、化学の減少額が大きい。
平成10年7~12月の見通しをDIの前期比でみると、全体で▲ 6.0ポイント(▲ 0.6→▲ 6.6)と減少を見込む現地法人の割合は増加している。
最終更新日:2007.10.1