工業統計調査
平成13年確報 品目編
平成15年3月28日公表、掲載
経済産業省経済産業政策局調査統計部
平成13年工業統計表「品目編」に間違いがありました。お詫びとともに訂正させていただきます。
訂正個所は、概況文の62ページの表の出荷金額が全て間違い(平成12年データ)となっています。同ページの文章、順位、前年比、主な都道府県には訂正はありません。
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なお、下記概況文、データについては修正したものを掲載しています。
利用上の注意(PDF/12KB)
概況文(PDF/60KB)
データ(下記概況の第1表~第5表と、品目・都道府県別統計表)
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概況
本概況は、平成13年12月31日現在で実施された平成13年工業統計調査結果のうち、従業者4人以上の事業所における製造品の品目別産出事業所数とその出荷金額について、産業別、都道府県別にとりまとめたものである。
1. 産出事業所数
品目別の産出事業所数をみると、もっとも多いのは「平版印刷物(オフセット印刷物)」であり、次いで「その他の製缶板金製品」、「建具(金属製を除く)」、「板類」、「ひき角類」、「ひき割類」などの木材・木製品、食料品関連で事業所数が多くなっている。なお、前年差では産出事業所数上位52位までが減少となっている。 なお、「平版印刷物(オフセット印刷物)」は、東京、大阪、愛知などに多く、3県合計で産出事業所の3割強を占め、「その他の製缶板金製品」は大阪、愛知、神奈川に多く、この3県で産出事業所のほぼ3割を占めている(第1表)。

(注)品目名称については、一部省略・補足している場合がある。以下、同じ。
2. 品目別出荷金額
品目別の出荷金額をみると、「普通乗用車」、「軽・小型乗用車」など自動車関連の品目が上位を占めている。また、「パーソナルコンピュータ」、「その他の電子部品」、「携帯電話機、PHS電話機」など情報通信関連機器も上位を占めている(第2表)。 なお、「携帯電話機、PHS電話機」は前年の18位から15位へ、「トラックボデー」は同32位から27位へと順位を上げている。

出荷金額を前年と比較すると、出荷金額が減少した品目数(1294品目)は全品目の72%を占めており、前年減少品目数割合(52%)を大きく上回った。 出荷金額が減少した品目をみると、「モス型IC」、「その他の電子部品」、「シリコンウエハ」をはじめ、情報・通信関連品目が前年を大きく下回っている。
出荷金額対前年減少下位20品目(従業者4人以上の事業所)
一方、増加品目をみると、輸送機械関連、情報・通信関連の品目が多いが、最も大きく増加しているのは「医薬品」であり、また、「発泡酒」、「茶飲料」の上位も目立っている。
出荷金額対前年比増加上位20品目(従業者4人以上の事業所)
3. 産業中分類別の品目別出荷額
産業別に品目別出荷額をみると、
- (1)飲料・たばこ・飼料製造業では、出荷金額大きな「たばこ」、「ビール」が減少しているものの、「発泡酒」の連続大幅増に加え、「焼ちゅう」、「茶飲料」、「コーヒー飲料」等の清涼飲料は増加傾向にある。
アルコール飲料の出荷金額・出荷数量の推移
注:「発泡酒」は平成11年から調査 - (2)衣服・その他の繊維製品製造業は、輸入製品の拡大を背景に、各品目軒並み大幅な減少となっている。
- (3)化学工業では、新薬等により「医薬品製剤」が増加しており、増加額は全製造品目中最大となっている。
- (4)石油製品・石炭製品製造業では、原油輸入価格の上昇による石油製品価格の上昇に伴い、前年に引き続き軒並み出荷金額が増加した。
- (5)非鉄金属製造業では、飲料用缶等の需要増から「アルミニウム圧延製品」が増加となっている。
- (6)金属製品製造業では、駅前再開発等に伴うビル建設ラッシュなどから「ビル用アルミニウムサッシ」が増加となっている。
注:平成11年より細分 - (7)一般機械器具製造業では、半導体製造装置のうち、「ウェーハプロセス(電子回路形成)用処理装置」に加え、「組立装置」、「その他の半導体製造装置」が減少となっている。
注:平成11年より細分 - (8)電気機械器具製造業では、出荷金額の大きい「モス型IC」、「パーソナルコンピュータ」、「電子部品」、「液晶素子」など軒並み減少するなか、「携帯電話機、PHS電話機」が増加となっている。
電気機械器具製造業の上位品目の出荷金額推移また、まだウエイトは小さいものの、「デジタルカメラ」が近年著しく増加、「ビデオカメラ」とほぼ同程度の出荷金額まで成長している。
注:「半導体集積回路」は平成11年に細分、「液晶素子」は平成11年から調査
注:「デジタルカメラ」は平成11年から細分。 - (9)輸送機械器具製造業では、「普通乗用車」が北米向けを中心に輸出が増加したことに加え、国内向けも堅調に推移したことから増加となっている。
- (10)その他の製造業では、「家庭用テレビゲーム」、「電子応用がん具」が大きく増加している。



4. 都道府県別の上位品目
(1) 品目別産出事業所数
産出事業所数の多い品目を都道府県 別にみると、第1位品目では「平版印刷物(オフセット印刷物)」が19県(前年19県)と最も多く、次いで「板類」が7県、「ひき角類」が4県となっている。
また、北海道の「素干,塩干,煮干,塩蔵魚介類」、茨城の「石工品」、福井の「眼鏡枠」、山梨の「貴金属製品(宝石,象牙,亀甲を含む)」、静岡の「緑茶(仕上茶)」、香川及び長崎のうどん、そうめんなどの「和風めん」、愛媛の「タオル(ハンカチーフを除く)」、岐阜及び佐賀の「陶磁器製和飲食器」、鹿児島の「荒茶」など、県の特産品が第1位品目となっており、これら県特産品の産出事業所数は全国順位においても上位を占めている(第4表)。

(2) 品目別出荷金額
出荷金額の多い品目を都道府県別にみると、第1位品目では「医薬品(医薬部外品製剤を含む)」、「ガソリン」がそれぞれ7県、「たばこ」が5県、「普通乗用車」が4県、「軽・小型乗用車」が3県となっている。
通信電子機器関連製品が1位の県は、「モス型IC」が3県、「パーソナルコンピュータ」が2県、「固定コンデンサ」が2県、「電子計算機・同附属品の部分品・取付具・附属品」、「印刷装置」、「液晶素子」が各1県と計10県である。2位以下の品目をみても通信電子機器関連の品目が各県の上位を占めている。
自動車関連製品が1位の県は、「普通乗用車」が4県、「軽・小型乗用車」が3県、「駆動・伝導・操縦部品」が1県と、計8県となっている。2位以下の品目をみても通信電子機器関連製品同様、自動車関連製品が各県の上位を占めている。
また、「医薬品製剤(医薬部外品製剤を含む)」、「ガソリン」、「たばこ」も各県の上位を占める品目となっている(第5表)。

(注) 都道府県別品目が秘匿の場合は、出荷金額、対全国構成比を”x”で表示している。