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- 商工業実態基本調査
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- 調査の概況-平成11年6月30日公表-
- 第6章 中小経営者の経営意識-平成11年6月30日公表-
- 企業経営上の課題-平成11年6月30日公表-
商工業実態基本調査
企業経営上の課題-平成11年6月30日公表-
製造企業
・企業経営上の課題があるとした企業は84.6%、特に課題はないとした企業は13.3%となり、8割強の企業が何らかの課題があるとした。これを業種別にみると、ほとんどの業種で8割を超えているが、中でも石油製品・石炭製品製造業の92.5%が最も高く、次いで化学工業の89.8%、非鉄金属製造業及び電気機械器具製造業の89.5%などとなった。
・次に、経営課題の内容をみると、「受注量の確保」が72.2%が最も高く、製造企業においては仕事の減少が最も大きな課題となった。第2位が「人材の確保、育成」の38.7%でリストラが進む一方で熟練技能者などの確保、育成が課題となっている。第3位が「低価格競争」の32.2%でコストの引き下げ要請に対する対応策となっている。第4位が「後継者がいない」の30.4%で将来に対する企業の継続が課題となった。第5位が「資金調達、債務保証」の26.1%、第6位が「研究開発、新製品開発」の18.0%となった。
卸売企業
・課題があるとした企業は85.9%、特に課題はないとした企業は11.9%となった。これを業種別にみると、すべての業種が8割を超えているが、中でも各種商品卸売業の91.4%が最も高く、次いで機械器具卸売業の88.8%、その他の卸売業の86.4%となった。
・次に、経営課題をみると、第1位が「受注量の確保」の47.7%が最も高く、取扱高の減少が大きく影響している。第2位が「人材の確保、育成」の45.1%、第3位が「低価格競争」の41.9%となった。卸売企業においては、この3つが大きな課題となっている。続いて、「資金調達、債務保証」の32.9%、「後継者がいない」の23.8%となった。
小売企業
・課題があるとした企業は80.9%、特に課題はないとした企業は17.2%となった。これを業種別にみると、ほとんどの業種が8割を超えているが、中でも、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業の85.4%が最も高く、次いで自動車・自転車小売業の84.7%、織物・衣服・身の回り品小売業の84.2%となった。
・次に、小売企業における経営課題をみると「低価格競争」の40.9%が最も高く、次いで、第2位が「大型店との競合」の35.3%、第3位が「後継者がいない」の33.6%となった。小売企業においては、この3つが大きな課題となっている。また、「人材の確保、育成」の25.2%、「資金調達、債務保証」の20.2%が、これに続いている。