商業統計調査
商業統計メッシュデータの解説
商業統計メッシュデータの作成方法
商業統計メッシュデータは、商業統計調査の卸売・小売業の調査対象の事業所(平成26年調査では約103万事業所)について、メッシュコードを付加し、「事業所数」、「従業者数」、「年間販売額」の主要項目についてメッシュ(1km、500m)ごとに集計している。
集計表は、「規模別表」、「産業別表」、「業態別表」の3種類を作成している。
- ①規模別表:
- 卸売業、小売業を対象とし、主として小売業に関する事業所数、年間販売額、売場面積等の項目を従業者規模別、年間販売額階級別、開設年別等に集計したもの
- ②産業別表:
- 小売業に関する事業所数、年間販売額、売場面積について、産業中分類及び小分類別に集計したもの
- ③業態別表:
- 小売業に関する事業所数、年間販売額、売場面積について、百貨店、スーパー等の業態別に集計したもの
3表ともそれぞれ「市区町村別メッシュ」、「都道府県別メッシュ」、「全国メッシュ」の3区分のメッシュからなっている。
まず、市区町村別・メッシュコード別に集計し「市区町村別メッシュ」を作成し、これをもとにさらに都道府県別・メッシュコード別に集計し「都道府県別メッシュ」を作成し、最後にメッシュ(1km、500m)ごとに集計して「全国メッシュ」を作成する方法をとっている。
つまり「市区町村別メッシュ」と「都道府県別メッシュ」は、市区町村または都道府県の境界線を考慮し、ひとつのメッシュ(1km、500m)内に複数の市区町村または都道府県が存在する場合にそれぞれの市区町村または都府県ごとに別々に集計したもので、「全国メッシュ」は行政区画に関係なく1kmメッシュごとに集計している。どちらも秘匿処理をしたものである。
標準地域メッシュの区画とコードについて
商業統計のメッシュデータは、行政管理庁告示第143号に基づく「標準地域メッシュコード」(PDF/335KB)(
総務省HP:統計に用いる標準地域メッシュおよび標準地域 メッシュ・コード)に準拠しており、地球上の経緯度によって定められた標準地域メッシュに区画されている。
標準地域メッシュの体系とメッシュコードのつけ方は次のとおり。
- 第1次地域区画
我が国の全域を経度1度、緯度40分ごとの経緯線によって分割してできる区域。20万分の1地勢図(国土地理院発行)の1図葉の区画に相当するもので、1辺が約80kmの方形である(図3-1、図3-2参照)。 - 第2次地域区画
「第1次地域区画」を緯線方向及び経線方向に8等分してできる区域。2万5千分の1地形図(国土地理院発行)の1図葉の区画に相当するもので、1辺が約10kmの方形である(図3-3参照)。 - 基準地域メッシュ(第3次地域区画)
「第2次地域区画」を緯線方向及び経線方向に10等分してできる区域。1辺が約1kmの方形である。いわゆる1kmメッシュ(図3-4参照)。 - 2分の1地域メッシュ
「基準地域メッシュ(第3次地域区画)」を緯線方向及び経線方向に2等分してできる区域。1辺が約500mの方形である。いわゆる500mメッシュ(図3-5参照)。

- 標準地域メッシュには、経緯度法に基づくコードが設定されている。まず第1次地域区画は4桁のコードがつけられているが、最初の2桁はメッシュの南西端の点の緯度を1.5倍した数字、次の2桁は同じ点の経度の下の2桁の数字(すなわち、経度から100を差し引いた値)となっている。
- 第2次地域区画は、第1次地域区画を縦横8等分したものであるが、そのコードのつけ方は0から7までの数字を用いて行う。左下のすみのメッシュが00、右上のすみのメッシュが77であり、その間は0から7までの数字が縦横の順に並べられてコードがつけられる。例えば、左下から上方へ3つ目、右方へ4つ目の位置にあるマス目の第2次地域区画コード番号は23である。
- 第3次地域区画は、第2次地域区画を縦横10等分することによって得られたものである。コードのつけ方は0から9までの数字を用いて行う。左下のすみのメッシュが00、右上すみのメッシュが99であり、その間は縦横の順に数字が並べられている。例えば、左下から上方へ3つ目、右方へ4つ目の位置にあるメッシュの第3地域区画のコード番号は23である。
- 2分の1地域メッシュ(500mメッシュ)は、基準地域メッシュを縦横2等分することによって得られたものである。コードのつけ方は4個の区画に南西側、南東側、北西側、北東側の順に1~4の番号を付け、これがそれぞれの区画を示すコードとなる。
提供するメッシュデータの項目について
- メッシュデータ検索から得られる項目は、産業計の事業所数、年間販売額、売場面積の3項目のみである。
- 1kmメッシュ及び500mメッシュから得られる項目は、事業所数、従業者数、年間販売額、売場面積の4項目であるが、集計表(規模別表、産業別表、業態別表)により異なる。集計表ごとのフォーマット情報を参照のこと。