経済産業省
文字サイズ変更
なるほどケミカル・ワンダータウン
タウンマップへ戻る タウンマップの使い方へ
化学の探検に出かけよう! 本屋 生分解性プラスチックの誤解
生分解性プラスチックを知っていますか。ふつうのプラスチックと違って、微生物によって分解されやすい性質を持たせているため、環境中にそのままの姿で残り続けることがないものです。微生物の働きで最後は水と二酸化炭素になるのです。まだ値段が高いのですが、見かけることも増えてきました。

イラスト:シャンプーボトルを捨てるさて質問です。友人に聞いてみました。一緒に考えてみてください。
「使い終わった生分解性プラスチックのシャンプーボトルを捨てるとき、あなたはどうしますか?」

燃えないゴミに出しますか?リサイクルプラスチックのゴミでしょうか?でもそれならふつうのプラスチックと同じになってしまいます。割高だけどせっかく環境に配慮して選んだのに・・・。

苦しまぎれの友人は「庭にうめます。庭のない人は・・・海か山かなあ」

ダメダメ。そんなすぐに分解してくれません。それに海や山に捨てるのは環境をよごしてしまいます。現時点の正解は、ふつうのプラスチックと同じあつかいになります。土に埋めても紙や樹木などが分解されるのと同じように時間がかかるのです。だから生分解性プラチックだからといって、ポイ捨てなんて絶対にいけませんよ。

生分解性プラスチックは専用の装置で処理したときに短期間で分解されるように作られています。将来的には大変期待できますが、今のところリサイクルが基本です。

もともと生分解性プラスチックは環境にそのまま捨てるようには考えられていないのです。しかし釣り糸など、どうしても環境に残してしまいがちなものには有効です。水鳥が釣り糸に足をからませたりしたらかわいそうですね。作物の苗ポットなど農業用にも使われています。

商品を買うときは素材の特性を理解して選び、捨てるところまで責任を持ちたいものですね。

前のページへ ページトップへ
サイトマップへ htmlバージョン本屋トップへ
サイトマップへ HTMLバージョントップページへ 店頭へ戻る

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.