#市場形成力
新たな市場創出を目的として、ルール形成を実践しませんか。

経済産業省では、カーボンニュートラル等の社会課題解決を新しいビジネスの機会と捉え、ルールメイキングを活用し、新たな市場を形成する力を、「市場形成力」と定義しています。

令和3年度に実施した「社会課題解決型の企業活動に関する意識調査」の結果からは、ルール形成に取り組む企業の年平均成長率は日本企業の平均よりも大きく上回っています。
意識調査結果において、特に取組が進んでいると思われる上位37社について、コロナ前10年間(2009年度~2019年度)の売上高から、年平均成長率(CAGR)を求めたところ、CAGR平均は約4%でした。これは同期間の日本企業におけるCAGR平均約0.8%を大きく上回っています。
ルール形成に取り組むことで市場創出を目指してきた企業は、企業成長の実現度が高いことが、数値から見てとれます。

市場形成力とは

市場形成力は、以下3つの能力から構成されます。
また市場形成力指標は、組織としての市場形成力を可視化する「企業版」と、特定のプロジェクトに関する市場形成力を可視化する「プロジェクト版」があります。

◆なぜ「市場形成力」を定義したのか?

ビジネスを通じて、カーボンニュートラルやSDGsを始めとする社会課題の解決を目指す場合、ルール形成(規制、規格、ガイドラインなど)に取り組み、新しい市場を創出することが必要になります。そのため、企業自身の組織能力やプロジェクトが、市場形成において、どのような強みや弱みを持っているか、見える化することが必要と考え市場形成力を定義しました。

◆社会課題の解決はビジネスにならないのか?

社会課題は、そもそも市場原理では解決されないために顕在化している課題であるため、単に課題を解決するだけでは市場から必要な対価を得られず、ビジネスが成立しません。
そのため、社会課題の解決が市場で価値として評価されるための仕組みづくり(ルール形成)を行う必要があります。

◆ルール形成とは何か?

他社が従わざるを得ない・または従った方が得をするルール(規制、規範、規格、その他基準・認証に加え、調達基準や社会規範など)を開発し、普及させることを言います。ルールづくりはソーシャルセクターやパブリックセクターといった、多様なステークホルダーとの協力が不可欠です。

関連ニュースリリース

2024年4月17日
ルール形成型の市場創出に取り組む企業を公表します ~市場形成力指標に基づいた調査結果及び具体的な取組事例の紹介~ (NEW!)
2022年3月22日
企業の市場を形成する力と、その意識調査結果について
2021年4月21日
「市場形成力指標Ver1.0」を開発しました

関連資料

●ルール形成型の市場創出に取り組む企業の公表(2024年4月公表) (NEW!)

市場形成力指標の各成功パターンにおけるルール形成取組事例(PDF形式:979 KB)PDFファイル

●市場形成力指標Ver2.0(2022年3月公表)

市場形成力について(PDF形式:968KB)PDFファイル
市場形成力指標(企業版)(PDF形式:471KB)PDFファイル
市場形成力指標(プロジェクト版)(PDF形式:988KB)PDFファイル
ルール形成型市場創出実践に向けて「市場形成ガイダンス」(PDF形式:1,085KB)PDFファイル

●市場形成力指標Ver1.0(2021年4月公表)

市場形成力指標Ver1.0(PDF形式:1,396KB)PDFファイル
市場形成力指標Ver1.0(Word形式:341KB)Wordファイル
(参考)市場形成力指標Ver1.0の考え方(PDF形式:3,756KB)PDFファイル

お問合せ先

イノベーション・環境局 基準認証政策課
電話:03-3501-1511(内線 3413)
メール:bzl-rulemaking-support★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

最終更新日:2024年7月1日