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東京学芸大学助教授 小林 宏己(こばやし ひろみ)
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3Rのなかでもリデュース(Reduce ごみそのものを減らすこと)は特に経費や環境への負荷が少なくてすむすぐれた取り組みです。それは実際どのようにして行うことができるのでしょうか。つまり、ごみそのものを減らすこと、またはごみになるようなものを、買ったりしたりしないということです。 みなさんはスーパーやコンビニに買い物に行くとき、何か気をつけていることはありますか。お金を忘れずに…ということではありませんよ。買い物袋を自分で持参していますか。どうでしょう。こうしたお店の多くではレジ袋をもらえますが、それを使って捨てればごみになります。レジ袋は年間一人当たり300枚も使われているといわれます。日本の全人口分で計算したら大変な数になりますね。私たち一人ひとりが自分で買い物袋を用意していけば、それだけの分のごみが出されずにすむのです。まだまだ気をつければ私たちにできることはたくさんあります。学校や家庭で話し合ってみてください。例えば… |
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安いからといって買いすぎたり、不要なものを買ったりしない。 |
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使いかけのものは最後まで使い、壊れかけたものは修理して使う。 |
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飲み物や調味料などを、持参した容器に詰めてもらう(量り売り)。 |
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過剰に包装したものは買わないようにしたり、品物の包装は簡単にしてもらう。 |
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品物を選ぶときには、丈夫で長持ちしそうなものやあきのこないものを選ぶ。 |
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私たちが環境のことを考え、賢い行動をとることが大切なのです。国でも環境のことを考えて作られた製品やサービスを積極的に利用してもらうための法律(グリーン購入法)を定めています。こうした品物には目印として次のような「環境ラベル」がついています。こうしたラベルを手がかりに、私たち自身がグリーン購入(環境への負荷ができるだけ少ない製品やサービスを選んで買うこと)をすすめていくこと、環境のことを考える賢い消費者になっていくことが求められているのです。 |
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PETボトルリサイクル推奨マーク PETボトル再生フレーク、ペレットまたはパウダーが25%以上原料として使用されている製品につけられるマーク。 |
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グリーンマーク 古紙を一定以上の割合で原料に使用した紙製品に表示されるマーク。 |
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500mlリターナブルびんマーク 販売店に返却して、繰り返して使うガラスびんのマーク。 |
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牛乳パック再利用マーク 使用済み牛乳パックを再利用した商品のマーク。 |
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再生紙使用マーク 再生紙の古紙配合率を表示するマーク。表記の数字は古紙の配合率を示す。 |
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エコマーク 環境保全に役立つと認められた製品に表示されるマーク。 |
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Q |
企業ではどんなリデュースをしているのかな? |
A |
家庭用品容器のリデュース シャンプーや洗剤などの容器は、家庭で中身が使用された後、大半がごみとして排出されてしまいます。家庭製品製造メーカーA社は、容器包装に使用するプラスチックの使用量を減らしたり、くり返し使用できる詰め替え製品を増やしたりして、家庭から出るごみの削減に努めています。また、家庭でごみの分別が簡単に行えるよう材料の識別表示も工夫しています。 |
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