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■アジア諸国の取り組み事例
●シンガポール
1. 廃棄物行政・廃棄物関連法制度
 1969年に環境公衆衛生法、1999年に環境汚染規制法が施行された。バーゼル条約の国内適用法として有害廃棄物法および有害廃棄物規則が1998年に制定されている。
 シンガポールの廃棄物処理は、2002年6月までは環境省が管轄していたが、2002年7月に環境省の下に国家環境庁が設置され、廃棄物処理に関する業務を引き継いでいる。
 1992年6月に、環境の保護・維持のための戦略的指令と行動プログラムを示したシンガポール・グリーン・プランを公表した。1992年シンガポール・グリーン・プランは産業界の業界団体が、廃棄物の最小化とその他の環境面での取組みを推進するために環境委員会を設立することを奨励している。
 シンガポール政府2002年8月、廃棄物、水、大気、自然保護などの観点から、持続的な環境維持を目指す「シンガポール・グリーンプラン2012」を発表した。同プランの中では、廃棄物処理に関して、リサイクル率を現在の44%から60%に引き上げることを目標としている。また、最終処分場の延命のため「埋め立てゼロ」を目指すことを目標としている。

2. 廃棄物処理・リサイクルの状況
(1) 廃棄物発生状況
 2001年~2003年における廃棄物発生量は下表の通りとなっている。2001年以降、廃棄物発生量は減少している。

表 シンガポールの廃棄物発生量
  2001年 2002年 2003年
廃棄物発生量(万トン/年) 504 481 473

(2) リサイクル状況
 2001年~2003年における各品目のリサイクル率は下表のとおりとなっている。建設がれき、金属類のリサイクル率は80~90%と高く、顕著なリサイクル率の減少傾向はみられないが、廃プラスチックは2001年において10%以上となっていたもののその後リサイクル率が毎年低下している。

表 シンガポールの品目別リサイクル率
品目 2001年
(%)
2002年
(%)
2003年
(%)
厨芥 5.7 5.9 6.0
古紙 36.1 40.5 43.0
廃プラスチック 10.4 6.2 7.0
建設がれき 85.3 90.3 94.0
廃木材 7.9 8.9 19.0
園芸ごみ 31.6 28.2 39.0
鉄くず 87.0 94.4 93.0
非鉄くず 85.4 81.2 81.0
廃スラグ 90.3 92.3 92.0
汚泥 --- --- ---
廃ガラス 15.0 11.3 9.0
繊維/皮革 0.4 1.6 1.0
廃タイヤ 59.0 44.2 43.0

最終更新日:2005.03.25
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