関西電力(株)姫路第二発電所3号機及び5号機蒸気タービン損傷事故について(注意喚起)
本件の概要
2015年10月7日
経済産業省
関西電力(株)姫路第二発電所においては、平成27年5月9日に3号機が、また、同年6月1日に5号機が、蒸気タービンの軸振動大の警報を伴い自動停止し、両機とも蒸気タービンの最終段動翼が全数損傷及びタービンの車室等の一部に損傷する事故が発生しました(別紙参照)。
また、この事故に伴い、類似設計の蒸気タービンを持つ火力発電設備(計10機)が停止や応急復旧措置による暫定運転等を余儀なくされました。
関西電力(株)における事故報告(平成27年10月7日中部近畿産業保安監督部近畿支部提出)によると、本事故の主たる原因は、破壊起点となった蒸気タービン最終段動翼に用いられた新規開発の高強度材(13Crステンレス鋼)が、製造時に品質の安定性に係る統計的な評価等が不十分だったことにより、当該材料に介在物(不純物)が多数混入するなどして、脆性破壊に対する耐力(破壊靱性値)のバラツキが大きくなったものであるとしています。
このため、類似事故の再発防止の観点から、本事故の原因などについて周知するとともに、今後、蒸気タービン等に新規開発材料を用いる場合には、品質管理の徹底などに留意するよう注意喚起いたします。
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商務流通保安グループ 電力安全課