バイオマス発電所における安全確保の徹底及び事故発生時の報告のお願いについて
本件の概要
バイオマス発電設備設置者 各位
2024年2月1日
産業保安グループ
電力安全課
令和5年12月4日に開催した、第19回産業構造審議会保安・消費生活用製品安全分科会 電力安全小委員会 電気設備自然災害等対策ワーキンググループにおける報告のとおり、近年、バイオマス発電所(専焼・混焼)においては、バイオマス燃料に起因する貯蔵・運搬設備等における火災等が複数発生していることを踏まえ、今後の制度のあり方等の検討を進めています。加えて、今年に入っても、同様の事故が発生しています。
これらの事故の発生により、バイオマス発電所の安全性に関する懸念や関心が高まっていることから、類似の事故の発生を未然に防止するため、バイオマス発電設備の設置者におかれては、以下の3点について対応を徹底することを求めます。
- バイオマス燃料として用いる木質ペレットは、その生産地等により品質が必ずしも均一ではないことから、それぞれの特性を十分に把握した上で、特性に応じた設備面での安全対策が講じられていることを確認するとともに、貯蔵・運搬設備等、過去に事故が発生している設備をはじめ、事故の未然防止において必要と考えられる設備について、巡視・点検や清掃等の徹底を図るなど、必要な対策を講じること。
- バイオマス燃料に起因する可能性のある火災等が発生した際には、電気関係報告規則の報告対象となる事故に該当しない場合であっても、バイオマス発電所の設置の場所を管轄する産業保安監督部に対し、前広に事故の報告を行うこと。
- 2. の報告を行う設置者については、当該事故原因究明及び再発防止策について、その検討中の段階から、業界団体等を通じて随時情報の横展開を図り、もって、今後の類似の事故の発生の未然防止に協力すること。