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IAEAは海洋放出開始後3回目となるALPS処理水の海洋放出に関する安全性レビューミッションについての報告書を公表しました

2025年3月25日

同時発表:外務省

3月24日(オーストリア・ウィーン現地時間)、IAEA(国際原子力機関)は、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出に関する報告書を公表しました。
報告書では、ALPS処理水の海洋放出について、これまでIAEAが公表した報告書と同様に、タスクフォースにより「関連する国際安全基準の要求事項と合致しないいかなる点も確認されなかった」と結論づけられています。

1.概要

2024年12月9日から12日にかけて、IAEAの職員及び国際専門家(アルゼンチン共和国、英国、カナダ、大韓民国、中華人民共和国、フランス共和国、アメリカ合衆国、ベトナム社会主義共和国、ロシア連邦出身)が日本を訪れ、ALPS処理水の海洋放出に関する安全性レビューミッションを行いました。本レビューミッションは、海洋放出開始後3回目となります。
今回公表された海洋放出開始後3回目の報告書は、同レビューミッションの結論を示したものです。本報告書では、海洋放出開始後第1回及び第2回の報告書同様、タスクフォースにより、「関連する国際安全基準の要求事項と合致しないいかなる点も確認されなかった」ことが明記されています。

2.報告書のポイント  

(1)評価の観点

報告書では、主に以下の技術的事項の観点から、IAEAタスクフォースと日本政府及び東京電力との間で行われた議論、東京電力福島第一原子力発電所への視察調査におけるポイントや所見が記載されています。

  1. 規制管理と認可
  2. 放出管理のシステムとプロセスに関する安全性
  3. ALPS処理水の特性評価
  4. 放射線環境影響評価
  5. ALPS処理水と環境のモニタリングプログラム
  6. 利害関係者の関与
  7. 職業的な放射線防護

(2)主な評価結果

IAEAの結論は全体として、海洋放出開始後の第1回及び第2回のレビューミッションの結論と一致しています。

(3)今後の予定

3. IAEA報告書を受けた対応

日本政府は、引き続き、IAEAレビューを通じて国際安全基準に従った対策を講じ続け、海洋放出の安全確保に万全を期していきます。また、今後ともIAEAと連携し、国際社会に対して透明性が高い情報提供を行っていくとともに、ALPS処理水の海洋放出の安全性について、国内外の一層の理解を醸成していくことに努めていきます。

関連リンク

担当

資源エネルギー庁
原子力発電所事故収束対応室調整官 植松
担当者:早川、杉浦
電話:03-3501-1511(内線 4441)
メール:bzl-hairo-syorisuitaisaku★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。