これまでのリコール実施事例
1件の重大製品事故発生を契機にリコールを開始した事例
■製品の修理時のミスにより重大製品事故が発生
製品 | ドラム式洗濯乾燥機 |
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問題の発見 | 電気系統の修理を行った洗濯乾燥機からの発火で、火災が発生した。 |
リコールの判断 | 修理はリード線の交換であったが、このリード線の接続作業に不備 があったことが判明。発生した事故は1件であったが、事故の再発を 防止するため、修理を行った製品全品についての作業方法を変えて 再修理する必要があると判断し、リード線組立一括交換の処置を行った。 |
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■過去に非重大製品事故が発生していて、重大製品事故が発生
製品 | ガス衣類乾燥機 |
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問題の発見 | 衣類乾燥機を使用中、乾燥中の衣類が焦げる事故が発生した。 |
リコールの判断 | 発生した1件の重大事故の調査を行う中、同様の非重大事故が6件発生 していることが判明。発生した事故の共通性を調査した結果、湿度や乾燥 させる衣類の種類などの条件により乾燥機内のドラムが帯電、静電気放電 し、マイコンの誤動作して全装置が働かない場合があることが判明。 このため、マイコンの誤動作防止対策、温度センサーの追加などの 無償修理を開始。 |
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製品 | ピアノ(自動演奏機能付き) |
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問題の発見 | 自動演奏機能を持つピアノの自動演奏中に、ピアノ内部から発煙し演奏が 停止する事故が発生した。 |
リコールの判断 | 重大事故は1件であったが、類似の非重大事故が多発していた。 原因調査のため、重大・非重大の類似事故品の検証を行った。 その中で、制御用ソフトウェアの問題と制御部一部部品の問題が判明。 このため、ソフトウェアの改修と、制御部品の変更の無償交換・点検を開始。 |
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高齢者・幼児の重大製品事故が発生しリコールを開始した事例
製品 | 介護ベッド用手すり |
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問題の発見 | 介護用ベッドの固定していたはずの手すりにつかまって立ち上がろうとした 際、転倒し怪我をする事故が発生した。 |
リコールの判断 | 可動式手すりには固定レバーがあるが、使用に従い摩耗し、また、手すり を繰り返し揺すると固定が解除されることが判明。このため、固定レバー が意図せずに解除されることを防止するストッパーの、無償提供を開始。 |
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製品 | 玩具(室内遊具) |
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問題の発見 | 玩具(室内遊具)で、幼児がブランコ部支柱の鉄棒の「回転止めピン」を 抜いて遊んでいたところ、手に持っていた「回転止めピン」で重傷を負う 事故が発生した。 |
リコールの判断 | 「回転止めピン」はブランコの鉄棒部の固定と高さ調整のため着脱可能と なっていた。これが幼児でも簡単に抜けるもので、幼児がこれを抜いて 遊ぶ可能性があることが判明。このため、「回転止めピン」を簡単に抜く ことのできないネジ止め式に改良し、無償交換を開始。 |
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事前に注意喚起を行った後、リコールを開始した事例
製品 | 石油ストーブ |
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問題の発見 | 石油ストーブの給油時にカートリッジタンクを取り出したところ、カートリッジ タンク内の灯油が石油ストーブにかかり、火災となる事故が発生した。 |
リコールの判断 | カートリッジタンクの口金キャップを確実にロックしない状態で使用して口金 が外れ、灯油がこぼれたためである。このため、口金キャップの正しい 取り扱いを呼びかける注意喚起を実施。しかしながら、この注意喚起の後 にも同様の事故が発生したことから、ねじ式の口金を持つカートリッジ タンクへの無償交換を開始。 |
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製品 | ポータブルDVDプレイヤー |
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問題の発見 | ポータブルDVDプレーヤーの使用中や充電中に発火する事故が複数回、 発生した。 |
リコールの判断 | バッテリーの製造工程上で一部異物が混入し、バッテリー使用中に発火 する可能性があることが判明。バッテリー交換の準備を進めたが当初の 見込みより時間がかかることがわかり、まず、バッテリの使用を注視する ことの注意喚起を実施。その後、交換用のバッテリーの準備が整い、 無償交換を開始。 |
詳細リンク | 製品安全ガイド・リコール情報(ポータブルDVDプレイヤー) |
関係団体の協力により、リコールを実施した事例
製品 | 石油給湯機 |
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問題の発見 | 石油給湯機を使用中、当該製品及び周辺を焼損する事故が多発した。 |
リコールの判断 | 石油給湯機から油漏れが発生し、漏れた灯油に引火し火災が発生した もので、複数メーカーの石油給湯機でも同様の事故が発生した。石油 給湯機の電磁弁に使用されているOリング(パッキン)が劣化により、硬化 ・収縮して、油漏れが発生することが判明。石油給湯機メーカー各社は、 Oリングを劣化しない材質のものに変更し、無償改修を開始。さらに、 (社)日本ガス石油機器工業会においても、リコール開始後も未改修品 での事故が発生しているため、メーカー各社と共同で新聞広告を行った。 |
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製品 | 電気こんろ |
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問題の発見 | うず巻き型電気こんろや、小形キッチン等に組み込まれたうず巻き型電気 こんろが原因となる火災が多発した。 |
リコールの判断 | 意図せずに電気こんろのスイッチに身体や物が接触し、スイッチが「入」と なる可能性のある構造で、複数メーカーの電気こんろが同様の構造である ことが判明。電気こんろメーカー各社はスイッチつまみに容易にふれない 構造のものとし、小形キッチンユニットメーカーも含めた「小形キッチン ユニット用電気こんろ協議会」を設立し、各社の協力体制の元、効果的な 無償改修を実施。 |
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最終更新日:2017年4月3日