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- 第2部第4章第2節 ものづくりに係る生涯学習の振興
第2部 令和元年度においてものづくり基盤技術の振興に関して講じた施策
第4章 ものづくり基盤技術に係る学習の振興に関する事項第2節 ものづくりに係る生涯学習の振興
1.一般市民や若年層に対する普及啓発
(1)日本科学未来館での取組 (国立研究開発法人科学技術振興機構運営費交付金の内数)
科学的な「モノの見方」を親子で体験する無料スペース「"おや?"っこひろば」では、科学コミュニケーターが親と子の間で「やってみる」「実験する」をサポートしながら、実際に手を動かす事で実験やものづくりを体験し、親子で一緒に科学的思考を実践する取組を行っている。また、実験やゲームなどにより先端科学と暮らしとのかかわりを紹介する「アクティビティ@コ・スタジオ」では、モノが様々な組み合わせで作られていることを体験できる実験を通して、モノや科学技術を見つめる姿勢や論理的に物事を考える力を育てる取組を行っている。
(2)「子どもゆめ基金」事業による科学体験活動等への支援
(独)国立青少年教育振興機構では、「子どもゆめ基金」事業により、民間団体が行う子供の自然体験活動や科学体験活動などの様々な体験活動等に対して助成を行っている。2019年度は、5,744件の応募に対し、4,491件を採択した(参照:http://yumekikin.niye.go.jp/)。
(3)(独)国立科学博物館での取組
国立科学博物館では、自然史や科学技術史に関する調査研究と標本資料の収集・保管を行い、人々のものづくりへの関心を高める展示・学習支援活動を実施している。2019年度には、ヒットネット【HITNET】ミニ企画展「日本の航空博物館」や「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)登録パネル展」を開催し、パネルや展示品を見ながら、日々の生活を支え、豊かな文化を育んできた産業技術や、その歴史を紹介した。また、企画展「電子楽器100年展」では、世界初の電子楽器と言われる「テルミン」や、音楽を革新したシンセサイザーなどを展示し、人々の心の豊かさの実現に産業が貢献してきた様子などについて学ぶ機会を提供した。さらに、利用者の特性に応じて未就学児から成人までの幅広い世代に自然や科学の面白さを伝える学習支援活動を実施した。(4)文化財の保存技術の保護(4億36百万円)
選定保存技術の保持者・保存団体が行う伝承者養成や技術の錬磨等に対して補助を行うとともに、支援が必要な文化財の保存技術を対象として保存団体等が行う伝承者養成等に補助を行った。また、選定保存技術の公開事業を行った。
2.技術者に対する生涯学習の支援
(1)研究人材キャリア情報活用支援事業(国立研究開発法人科学技術振興機構運営費交付金の内数)
研究人材・技術者のキャリア形成・能力開発に資するため、能力開発や再教育のためのeラーニング教材をポータルサイト上で提供している。