ビューティー・ビジネス・インデックス(BBI)でみる最近の美容関連産業の動向 2015.11.10
最近、「円安によるインバウンド効果で百貨店の化粧品が好調」といったニュースをよく見かけるかと思います。他方、国内に目を向けると、昨年3月頃には消費増税を控え、美容関連商品を買いだめした人も多かったのではないでしょうか。
そうです。美容関連の財やサービスは、必需品・サービスではないため、消費者の懐事情に大きく左右されるものであり、こうした財・サービスの性質を踏まえると、美容関連産業の動向は景気の動きに敏感であるといえます。
そこで今回、美容関連産業の動向をみるために、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、その他関連統計を基にビューティー・ビジネス・インデックス(BBI)という指標を試算してみました。
BBIの動向をみると、美容関連産業と一言でいっても、業種・業態により好調なものもあれば低調なものもありと、実に様々であることがよく分かりました。例えば、製造部門やサービス部門と比較して、流通部門は弱い動きであることが分かりましたが、流通部門といっても、先に挙げた百貨店における化粧品などは足下で好調な一方、卸売業関係で不調が続いていることが分かりました。
ただ、BBI全体でみると、消費増税後の落ち込みから徐々に持ち直してきていることが分かります。今年の初めには、美容に支出を振り分ける余裕が少し、家計に出てきたのかもしれません。
BBIの動きのグラフについて簡単にご紹介した「経済指標ひと言解説」とともに、BBIの作成方法や個別業種の動向も含めた、詳細の解説編も作成しています。詳しくご覧になりたい方は、下記URLにアクセスしてみてください。
◎経済指標ひと言解説
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20151110hitokoto.html
◎ミニ経済分析「解説編」
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini034j.pdf
平成27年11月10日
経済産業省 経済解析室長 石塚
<おしらせ>
○本メールに記載された数値や内容は他に転載、引用していただいて構いません。また、クリエイティブコモンズCCBY (http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/) の条件でご利用ください。
○問合せ先
経済産業省 大臣官房 調査統計グループ 経済解析室 解析班
Tel : 03-3501-1511(代表)(内線2852)、03-3501-1644(直通)
FAX : 03-3501-7775
E-MAIL : bzl-qqcebc■meti.go.jp (■を@に置き換えてください)