- 1月の第3次産業活動指数は、前月比低下
- 業種ごとの動向
- 『対個人/対事業所サービス』の動向
- 『製造業/非製造業依存型事業所向けサービス』の動向
- 『非選択的/し好的個人向けサービス』の動向
- 1月時点の基調判断は、「一進一退」に据え置き
1月の第3次産業活動指数は、前月比低下
1月のサービス産業(第3次産業)活動指数は、指数値101.6、前月比マイナス0.3%と2か月ぶりの低下となりました。
これまでのサービス産業活動は、2024年9月が横ばい、10月、11月が低下、12月が上昇となった後、2025年1月は「情報通信業」、「生活娯楽関連サービス」などの業種が低下したことから、全体として2か月ぶりの低下となりました。

業種ごとの動向
1月の業種別の動きをみると、11業種中、7業種が前月比低下、4業種が同上昇となりました。
1月は、「情報通信業」、「生活娯楽関連サービス」などの業種が低下したことから、全体として低下しました。

「情報通信業」は、前月比マイナス2.2%と、2か月ぶりの低下となりました。内訳業種では「情報サービス業」、「通信業」等が低下に寄与しました。また、「生活娯楽関連サービス」も、前月比マイナス1.4%と2か月ぶりの低下となりました。内訳業種では「飲食店,飲食サービス業」、「娯楽業」等が低下に寄与しました。一方で、「不動産業」は、前月比1.8%と2か月ぶりの上昇となりました。内訳業種では「不動産取引業」が上昇に寄与しました。また、「運輸業,郵便業」は前月比1.2%と2か月連続の上昇となりました。内訳業種では「鉄道業」、「航空運輸業」が上昇に寄与しました。

『対個人/対事業所サービス』の動向
サービス産業活動指数は、大きく「広義対個人サービス(以下対個人サービス)」と「広義対事業所サービス(以下対事業所サービス)」に分けることができます。
1月は、対個人サービスが、指数値102.5、前月比0.8%と2か月ぶりの上昇、対事業所サービスが、指数値101.8、同マイナス0.4%と2か月ぶりの低下となりました。

『製造業/非製造業依存型事業所向けサービス』の動向
対事業所サービスは、製造業の取引先が多いか、そうでないかによって、「製造業依存型」と「非製造業依存型」に分けることができ、それぞれの指数を計算しています。
1月は、製造業依存型事業所向けサービスが前月比マイナス0.1%と低下、非製造業依存型事業所向けサービスが同0.0%と横ばいとなりました。

『非選択的/し好的個人向けサービス』の動向
対個人サービスは、生活必需的な性質で変動が相対的に少ないと考えられる「非選択的サービス」と、選択性が高く所得環境や経済情勢等の影響を受けやすいと考えられる「し好的サービス」に分けられ、それぞれの指数も計算しています。
1月は、非選択的サービスが前月比0.2%と上昇、し好的サービスも同マイナス0.1%と低下しました。

1月時点の基調判断は、「一進一退」に据え置き
1月のサービス産業活動指数は、「情報通信業」、「生活娯楽関連サービス」などの業種が低下したことから、全体として前月比マイナス0.3%と、2か月ぶりの低下となりました。
また、2024年9月が前月比0.0%と横ばい、10月が同マイナス0.2%と低下、11月が同マイナス0.4%と低下、12月が同0.4%と上昇、そして2025年1月が同マイナス0.3%と低下となっており、均してみると、引き続き一進一退の状態にあると考えられます。
このため、サービス産業活動指数の1月の基調判断については、「一進一退」に据え置きます。
なお、今後は、物価上昇による取引量への影響などについて、注視してまいります。
- 結果概要のページ
- https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result-1.html
- 参考図表集
- https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/reference/slide/result-sanzi-sanko-202501.html
- マンガ「就職にも使える!第3次産業活動指数」
- https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20160405ita_manga2016.html