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みなさんはどのように過ごしていますか?;コロナ禍で国内だけでなく海外でも増えるプラモデル愛好家

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、テレワークやリモート授業、外出自粛などでおうち時間が増えていると思います。おうち時間の過ごし方に関して、楽器演奏、DIY・工作といった創作的な趣味も増えているようです。

前回、「みなさんはどのように過ごしていますか?;コロナ禍で増えたおうち時間、楽器を楽しむ方が増えたようです」の記事において、「楽器(ピアノ、管楽器)」についての生産動向を確認したところですが、今回はDIY・工作といった創作的な趣味に関わりのある「プラスチックモデル」の生産動向についてみていきたいと思います。

プラモデルの歩み

プラスチックモデル-いわゆるプラモデルは、1936年にイギリスのメーカーが発売した航空機キットが発祥と言われており、戦後、日本に伝わると、1958年に初の国産プラモデルが製造・販売されました。その後、プラモデル市場は拡大し、工業統計調査(経済産業省)の出荷額でみると、1989年に最盛期を迎え、現在は、最盛期の半分程度の出荷額となっています。

1989年以降も、ミニ四駆ブームや、機動戦士ガンダムシリーズ-いわゆる「ガンプラ」人気で盛り返した時期もあり、近年は出荷額が上昇傾向にあります。

なお、過去のひと言解説でも、「クールジャパンの成功例か??低落傾向から、海外販路拡大によって出荷量が反転上昇する日本のプラモデル」という記事で、プラモデルの動向を詳しく取り上げています。

おうち時間は楽しくプラモデル製作

感染症が拡大した2020年以降のプラモデルの生産、出荷の推移について、数量ベースでみると、2020年3月以降は、多少の上下動はあるものの右肩上がりで推移し、4月と8月にはやや大きめの上昇をみせました。特に、生産は、2020年10月から2021年1月まで4か月連続で上昇と、今基準(2013年以降)で最も長い連続上昇期間となり、出荷についても2021年4月は指数値130.7と、今基準での最高水準となっています。

出荷数量(上記グラフ)と出荷金額(前述の工業統計調査によるグラフ)をみると、2016年、2017年は出荷数量は落ち込んでいますが、出荷金額は伸びています。2016年、2017年に、出荷製品の単価が伸びており、その後、高い水準で製品単価が維持されていることから、比較的高額な製品へ移行が進むことで、出荷量が減少しても出荷額は維持、上昇したものと推測されます。なお、2020年も、製品単価は上昇となっています。

感染症の拡大で増えたおうち時間ですが、夏休みや春休みなどの中長期休暇とも重なり、多くの人が家でプラモデル製作を楽しみ、また、その結果、比較的高額な製品の売れ行きも良かったのかもしれません。

海外でも人気を博すプラモデル

国内のプラモデルメーカーの動向をみると、主要メーカーの一つであるバンダイナムコグループでは、2020年度第4四半期において、「ガンプラ」が想定以上に好調に推移したとの決算説明が行われています。また、2020年12月にプラモデル生産工場の生産能力を1.4倍に拡張するといった動きもあり、コロナ禍の中でも好調な様子がうかがえます。

生産能力強化の背景には、「ガンプラ」の年間販売額の5割が海外となるなど、世界規模で人気が拡大しているとのことであり、企業動向からは海外輸出も好調のようです。

貿易統計から、輸出額の推計を行った結果、2012年から毎年、輸出額は順調に伸びており、輸出額が減少した年があったものの、輸出は増加傾向にあるようです。

また、2020年の輸出額も推計値となりますが、大きく増加しており、コロナ禍においても、国内同様、海外でもプラモデルの人気は高まっているようです。

まだまだ落ち着く様子がみえない感染症拡大の状況ではありますが、増えたおうち時間で、プラモデル製作を楽しむ人が世界的にも増えているようです。今後も、おうち時間の増加でどのような品目に影響があるのかをみていきたいと思います。

問合せ先

経済産業省 大臣官房 調査統計グループ 経済解析室
電話: 03-3501-1511(代表)(内線2851)、03-3501-1644(直通)
FAX : 03-3501-7775
E-MAIL : qqcebc@meti.go.jpメールリンク

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最終更新日:2021年6月8日
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