延長産業連関表
1-2.前年よりも低下した生産波及力
- 中間投入率自体が、前年よりも低下した。
- 加えて、国産品投入率が低下し、輸入品投入率が上昇するという代替現象がいくつかの投入財でみられる(電子・通信機器等)。
- このため、生産波及力は前年よりもさらに低下した。
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- (1) 中間投入係数(生産額に占める中間投入額の割合)が低下した主因
- (ア)製品の低価格化で、商業マ−ジンが圧縮された。
- (イ)円高や一次産品価格の低下により、輸入原材料の価格が低下した。
- (ウ)景気後退局面下、情報サ−ビス等のサ−ビス投入額が減少した。
- (2) 国産品原材料から輸入品原材料への代替
産業全体が原材料として投入する財で、国産品から輸入品への代替が顕著だったのは、電子・通信機器である。産業全体が投入する電子・通信機器の投入率をみると
- 国産品の投入率は、▲0.017ポイント低下
- 輸入品の投入率は、 0.008ポイント上昇
- (3) 産業平均の生産波及力は、92年1.897倍から93年1.863倍へ、▲0.034低下
電気機械部門の例
- 民生用電気機械の中間投入率
- 国産品の投入率は、
▲2.10%ポイント低下
- 輸入品の投入率は、
0.18%ポイント上昇
- これらの結果、同部門の国内産業への生産波及力は、
- 92年 2.279
- 93年 2.211
- ▲0.067ポイント低下
- 電気機械4業種すべてで、輸入品投入率が上昇している
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