経済産業省
文字サイズ変更

海外現地法人四半期調査

1 売上高

国内外の売上高、国内・現地販売

 本社企業の売上高を前期比でみると、輸送機械、電気機械等10業種で減少しており、全体で 9.7%減少となっている。一方、海外の現地法人の売上高はわずかであるが電気機械等11業種で増加しており、全体ではプラス 1.1%となった。

第1表. 国内本社企業と海外現地法人の売上高の動向 (単位:百万円、%、ポイント)
  売上高 前期比 来期の見直し(DI)
8年10-12月 9年1-3月 4-6年 9年1-3月 4-6月 1-3月 4-6月 7-9月
国内本社企業 40,217,712 43,820,464 39,581,671 9.0 ▲9.7 30.0 26.5 33.3
  国内販売 32,219,164 34,847,717 30,681,532 8.2 ▲12.0      
海外現地法人 9,114,972 8,681,988 8,775,112 ▲4.8 1.1 45.6 50.7 42.6
  現地販売 5,541,180 5,031,057 4,850,980 ▲9.2 ▲3.6      
第2表. 海外現地法人の地域別売上高の動向 (単位:百万円、%、ポイント)
  売上高 前期比 来期の見通し(DI)
8年10-12月 9年1-3月 4-6年 9年1-3月 4-6年 1-3月 4-6年 7-9年
合計 9,114,972 8,681,988 8,775,112 ▲4.8 1.1 45.6 50.7 42.6
  北米 3,868,178 3,982,761 3,900,218 3.0 ▲2.1 51.6 52.3 42.1
アジア 2,406,116 2,411,400 2,523,375 0.2 4.6 40.8 50.1 43.8
  ASEAN4 1,014,584 1,045,456 1,107,531 3.0 5.9 49.0 48.6 49.9
NIES4 1,181,037 1,162,41111 1,169,543 ▲1.6 0.6 24.8 39.7 23.5
中国・その他 210,495 203,533 246,301 ▲3.3 21.0 69.1 68.6 62.5
欧州 1,825,052 1,833,870 1,859,458 0.5 1.4 52.5 45.5 34.9
その他 436,983 453,957 492,061 3.9 8.4 46.0 59.6 51.6

 本社企業の売上高合計は、39兆5817億円で前期比▲ 9.7%と低下した。業種別にみると、輸送機械、電気機械等10業種で減少した。増加となった業種は食料品・たばこ等3業種であるが、増加率は高くない。
 仕入高合計は、21兆5719億円で前期比▲ 7.4%の低下であった。業種別にみると、輸送機械、電気機械など10業種で減少した。
 一方、本調査で対象とする国内企業が有する海外現地法人の売上高合計は8兆7751億円( 734億ドル)であり、前期比 1.1%の上昇であった。業種別にみると、輸送機械と非鉄金属を除く11業種で増加したが、食料品・たばこ、繊維以外の増加率は低い。
 海外現地法人の現地販売(注2)額は4兆8510億円であり、前期比▲ 3.6%の低下となった。売上高に占める現地販売の割合は55.3%で、前期比▲ 2.6%の低下となった。

第1図 国内本社企業と海外現地法人の売上高伸び率
第1図 国内本社企業と海外現地法人の売上高伸び率

第2-1図 海外現地法人の地域別売上高構成比
第2-1図 海外現地法人の地域別売上高構成比

前期比増減 北米 アジア 欧州 その他
-1.4 1.0 0.1 0.4

第2-2図 輸送機械の地域別売上高構成比
第2-2図 輸送機械の地域別売上高構成比

前期比増減 北米 アジア 欧州 その他
-0.7 -0.7 0.4 1.1

第2-3図 電気機械の地域別売上高構成比

第2-3図 電気機械の地域別売上高構成比
前期比増減 北米 アジア 欧州 その他
-2.6 2.0 0.2 0.4

第2-4図 化学工業の地域別売上高構成比

第2-4図 化学工業の地域別売上高構成比
前期比増減 北米 アジア 欧州 その他
1.9 0.2 -2.3 0.1

 本社企業の売上高について、7~9月期の見通しをみると全企業の47.3%が増加を見込んでおり、DIは+33.3ポイントで、前期比+ 6.8ポイント改善されており、回復傾向がうかがわれる。
 現地法人の売上高の7~9月期見通しについてみると、全地域合計では引き続き増加が減少を42.6ポイント上回っているが、前期比では▲ 8.1ポイント悪化しており、地域別にみるとASEAN4、中国・その他アジアでわずかに改善している。業種別にはいずれの業種も+20ポイント以上と なっており、このうち国内を下回っている業種は繊維、電気機械、精密機械である。
 また、現地販売額の7~9月期の見通しでも、引き続き全地域合計で増加が減少を  35.1ポイント上回っているが、前期比▲9.9ポイント悪化している。地域別にも同様の傾向となった。
 海外生産比率(注3)は22.2%であり、国内本社企業の売上高減少により、前期比  2.4ポイントの上昇となった。

第3図 7~9月期の売上高の見通し

第3図 7~9月期の売上高の見通し

ページのトップへ戻る

最終更新日:2007.10.1
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.