海外現地法人四半期調査
4. 貿易取引
本社企業の輸出高全体はわずかに減少(前期比▲ 0.8%)、輸入高全体では前期比▲ 20.2%と大幅に減少した。
一方、海外現地法人との企業内取引についても、現地法人向け輸出が減少(前期比▲ 2.6%)、現地法人からの輸入が大幅減少(前期比▲20.5%)となった。
輸出入額 | 前期比 | 来期の見通し(DI) | ||||||
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8年10-12月 | 9年1-3月 | 4-6月 | 9年1-3月 | 4-6月 | 1-3月 | 4-6月 | 7-9月 | |
輸出 | 7,998,548 | 8,972,747 | 8,900,139 | 12.2 | ▲0.8 | 24.2 | 23.8 | 24.6 |
輸入 | 2,227,550 | 2,213,834 | 1,767,504 | ▲0.6 | ▲20.2 | 19.1 | 19.4 | 22.4 |
輸出-輸入 | 5,770,998 | 6,758,913 | 7,132,635 | 17.1 | 5.5 | |||
現地法人向け輸出 | 3,380,283 | 3,778,820 | 3,680,979 | 11.8 | ▲2.6 | |||
現地法人から輸入 | 689,568 | 793,450 | 630,797 | 15.1 | ▲20.5 | |||
輸出-輸入 | 2,690,715 | 2,985,370 | 3,050,182 | 11.0 | 2.2 |
第10図 主要業種別の輸出入額と現地法人との取引
- (1) 輸出入の状況
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本社企業の輸出高合計は、8兆9001億円で前期比▲ 0.8%の低下であった。業種別にみると、一般機械等8業種で減少し、電気機械等5業種で増加した。輸入高合計は、1兆7675億円で前期比▲20.2% の低下で前期を大幅に下回った。業種別にみると、電気機械、非鉄金属等の8業種で減少しており、増加業種は一般機械等5業種である。
7~9月期の見通しは、輸出+24.6ポイント(前期比+0.8ポイント)、輸入+22.4ポイント(前期比+ 3.0ポイント)となっており、輸出入ともに増加を見込んでいる企業が多い。業種別にもパルプ・紙以外は輸出入とも増加を見込んでいる企業が多い。 - (2) 海外現地法人との企業内取引の状況
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本社企業が有する海外現地法人向けの輸出高合計は、3兆6810億円で前期比 ▲2.6%の低下であり、本社企業の輸出に占める割合は、前期の42.1%から41.3%へと、▲0.8 ポイント低下している。
海外現地法人からの輸入高合計は、6308億円で前期比▲20.5%の低下であったが、本社企業の輸入に占める割合は、前期の35.8%から35.7%と ▲0.1ポイント低下した。
海外現地法人との輸出入収支は3兆 502億円の輸出超過で、前期比 2.2%の上昇となった。業種別にみると、輸送機械と電気機械で超過額が大きく、この2業種で輸出超過額合計の86.6%を占めている。
最終更新日:2007.10.1