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海外現地法人四半期調査

4.貿易取引

 本社企業の輸出高、輸入高とも全体では増加に転じ、それぞれ前期比で 5.6%、3.6%の上昇となった。
 現地法人向け輸出の前期比は 3.4%と輸出を下回ったが、現地法人からの輸入は10.0%の大幅上昇となり、その増加額は輸入の増加額を上回った。

(1) 輸出入の状況
 本社企業の輸出高合計は、9兆2593億円で前期比 5.6%の上昇と、売上高の伸びを上回った。業種別にみると、電気機械等11業種で増加し、繊維、金属の2業種で減少した。輸入高合計は、2兆1101億 円で前期比 3.6%の上昇となった。業種別にみると、非鉄金属等の9業種で増加しており、減少業種は化学等4業種である。
 10~12月期の見通しは、輸出高9.8ポイント(前期比▲15.5ポイント)、輸入高9.4ポイント(前期比▲13.4ポイント)となっており、輸出入ともに増加を見込んでいるが、前期比ではいずれも悪化している。業種別の輸出高では輸送 機械等7業種で悪化、輸入高では輸送機械等11業種で悪化した。
(2) 海外現地法人との企業内取引の状況
 本社企業が有する海外現地法人向けの輸出高合計は、3兆9601億円で前期比 3.4%の上昇であり、本社企業の輸出に占める割合は、前期の43.7%から42.8%へと、▲ 0.9%低下している。
海外現地法人からの輸入高合計は、8258億円で前期比10.0%上昇し、増加額 750億円は輸入の増加額 732億円を上回った。なお本社企業の輸入に占める割合は、前期の36.9%から39.1%へと 2.2%上昇した。
 海外現地法人との輸出入収支は3兆1343億円の輸出超過で、前期比 1.8%の上昇となった。業種別にみると、電気機械と輸送機械で超過額が大きく、この2業種で輸出超過額合計の90.3%を占めている。

第7図. 業種別の本社企業の輸出入額と現地法人との取引
第7図. 業種別の本社企業の輸出入額と現地法人との取引

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最終更新日:2007.10.1
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