- 統計
- 海外現地法人四半期調査
- 結果の概要
- 第3回 調査結果(平成9年10?12月期)平成9年10?12月期実績及び平成10年1?3月期DI
- 5. 地域別現地法人の状況
海外現地法人四半期調査
5. 地域別現地法人の状況
売上高は、北米が前年同期比11.3%と顕著な伸びを示した。他の地域でも、ASEAN4以外は増加した。
また、日本向け輸出、いわゆる逆輸入は、すべての地域で増加した。
設備投資額(土地を除く有形固定資産の取得額)の増加は、北米の寄与が大きい。
平成10年1~3月期の売上高の見通しについてみると、DIの前期比で北米は増加を見込む現地法人の割合が横ばいで、他の地域はすべて減少した。
日本向け輸出、現地販売も、同様の傾向を示している。
(1) 北米
(2) ASEAN4
(3) NIES3
(4) 中国・その他アジア
(5) 欧州
(1) 北米
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、輸送機械(前年同期比11.0%)をはじめとして、全業種で増加し、4兆727億円(同11.3%)であった。
現地販売額は、非鉄金属(同▲ 0.1%)を除く全業種で増加し、2兆9189億円(同12.3%)であった。売上高に占める現地販売額の割合は71.7%(同 0.7ポイント)とわずかに拡大した。
平成10年1~3月期の見通しは、売上高は全体で42.5ポイント(前期比 0.0ポイント)、現地販売額は41.6ポイント(同▲ 0.8ポイント)で、ともに増加を見込む現地法人の割合は横ばい傾向。 - (2) 設備投資の状況
- 土地を除く有形固定資産の取得額は、電気機械、輸送機械等の寄与により、2473億円(前年同期比64.2%)と大幅に増加した。
平成10年1~3月期の見通しは、全体で24.1ポイント(前期比▲ 0.2ポイント)と、増加を見込む現地法人の割合はわずかに減少した。 - (3) 雇用の状況
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従業者数は、電気機械、食料品・たばこ等の寄与により、35万2千人(前年同期比 7.9%)と増加した。
平成10年1~3月期の見通しは、全体では18.2ポイント(前期比 3.7ポイント)と増加を見込む現地法人の割合が増加している。 - (4) 逆輸入の状況
- 日本向け輸出、いわゆる逆輸入額は、食料品・たばこ、輸送機械等の寄与により、 799億円(同33.5%)と増加した。
(2) ASEAN4
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は8914億円で、前年同期比▲12.4%(前期比▲13.0%)の大幅減少となった。現地販売額は3456億円で、前年同期比▲23.4%(前 期比▲17.4%)の大幅減少となった。売上高、現地販売額とも、8業種で減少しているが、4期連続で減少が続いている輸送機械の影響が大きい。
平成10年1~3月期の見通しをみると、売上高全体では16.9ポイント(同▲10.2ポイント)で、輸送機械をはじめとする9業種で増加を見込む現地法人の割合が減少している。 - (2) 設備投資の状況
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土地を除く有形固定資産の取得額は、金属、一般機械等、10業種で減少したことにより、385億円(前年同期比▲21.1%)となった。
平成10年1~3月期の見通しは、全体では 7.4ポイント(前期比▲ 2.1ポイント)と増加を見込んでいるが、増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (3) 雇用の状況
- 従業者数は40万6千人であり、前年同期比 4.5%の増加であった。
平成10年1~3月期の見通しは、全体では 2.3ポイント(前期比▲ 4.7ポイント)と増加を見込んでいるが、増加を見込む現地法人の割合は前期から引き続き減少している。 - (4) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は2315億円であり、前年同期比11.4%の増加であった。増加業種は5業種で、電気機械の増加額が大きい。
平成10年1~3月期の見通しは、全体では 8.1ポイント(前期比▲ 8.8ポイント)と増加を見込んでいるが、増加を見込む現地法人の割合は前期から引き続き減少している。
(3) NIES3
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、8919億円であり、前年同期比 2.4%の増加であった。業種別にみると、電気機械、化学等7業種で増加した。現地販売額は、3801億円であり、同▲ 1.1%の減少であった。業種別には輸送機械等5業種で減少した。
平成10年1~3月期の見通しをみると、売上高は、全体では▲ 0.9ポイント(前期比▲15.4ポイント)で、全体として増加を見込む現地法人の割合が減少。業種別には、鉄鋼、非鉄金属等9業種で減少した。現地販売 額の見通しも、全体で▲ 4.4ポイント(同▲17.4ポイント)と増加の見込みは減少しており、電気機械等8業種で減少した。 - (2) 設備投資の状況
- 土地を除く有形固定資産の取得額は、 157億円であり、前年同期比▲29.6%の大幅減少となった。減少には、電気機械が大きい影響を与えている。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では 8.7ポイント(前期比 0.0ポイント)で横ばいであった。 - (3) 雇用の状況
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従業者数は12万4千人であり、前年同期比▲ 1.7%の減少であった。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では▲14.6ポイント(前期比▲14.1ポイント)と、増加を見込む現地法人の割合は大幅に減少している。 - (4) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は1440億円であり、前年同期比 6.5%の増加であった。増加業種は5業種で、電気機械の増加額が大きい。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では 1.0ポイント(前期比▲ 5.1ポイント)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。
(4) 中国・その他アジアア
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、5935億円であり、前年同期比14.1%の増加であった。業種別にみると、食料品・たばこを除く12業種で増加し、電気機械の増加の影響が大きかった。現地販売額は、2034億円で、同17.4%の増加であった。業種別には電気機械等10業種で増加した。
平成10年1~3月期の見通しをみると、売上高は、全体では31.5ポイント(前期比▲18.5ポイント)で、11業種で増加を見込む現地法人の割合は 減少した。現地販売額の見通しも、全体で33.5ポイント(同▲ 9.4ポイント)と増加の見込みは減少し、業種別には繊維等9業種で減少した。 - (2) 設備投資の状況
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土地を除く有形固定資産の取得額は、98億円であり、前年同期比▲55.7%の大幅減少で、電気機械、一般機械が大きく影響を与えている。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では13.6ポイント(前期比▲ 7.6ポイント)と全体では増加を見込む現地法人の割合は減少しており、10業種で減少した。 - (3) 雇用の状況
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従業者数は21万1千人であり、前年同期比17.2%の増加となり、業種別には電気機械等11業種で増加した。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では19.1ポイント(前期比▲11.4ポイント)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。 - (4) 逆輸入の状況
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日本向け輸出、いわゆる逆輸入は1724億円であり、前年同期比29.1%の増加であった。増加業種は10業種で、電気機械、一般機械の増加額が大きい。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では11.4ポイント(前期比▲13.3ポイント)と増加を見込む現地法人の割合は大幅に減少している。
(5) 欧州
- (1) 売上高、現地販売額等の状況
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売上高は、1兆9758億円であり、前年同期比10.9%の増加であった。業種別にみると、10業種で増加し、輸送機械、電気機械の増加の影響が大き い。現地販売額は、1兆 131億円であり、同16.3%の増加であった。増加した業種は8業種で、電気機械、輸送機械の増加の影響が大きい。
平成10年1~3月期の見通しをみると、売上高は、全体では34.5ポイント(前期比▲ 9.4ポイント)で、5業種で増加を見込む現地法人の割合は減少した。現地販売額の見通しも、全体で34.2ポイント(前期比▲10.9ポイント)と増加の見込みが減少している。 - (2) 設備投資の状況
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土地を除く有形固定資産の取得額は、848億円であり、前年同期比41.2%の増加となった。5業種で増加し、化学の伸びが大きい。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では21.9ポイント(前期比 2.5ポイント)と増加を見込む現地法人の割合はわずかに増加している。 - (3) 雇用の状況
-
従業者数は18万4千人であり、前年同期比 1.4%の増加であった。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では 7.2ポイント(前期比▲ 0.4ポイント)と増加を見込む現地法人の割合はわずかに減少している。 - (4) 逆輸入の状況
-
日本向け輸出、いわゆる逆輸入は 270億円であり、前年同期比48.7%と大幅に増加した。5業種で増加し、電気機械での増加額が大きかった。
平成10年1~3月期の見通しをみると、全体では 0.6ポイント(前期比▲ 3.4ポイント)と増加を見込む現地法人の割合は減少している。
最終更新日:2007.10.1