海外現地法人四半期調査

1．国内外の売上高、国内・現地販売

• 　本社企業の売上高合計は、42兆3677億円で前年同期比▲ 4.6%の減少となった。業種別にみると11業種で減少しており、特に輸送機械の影響が大きい。
  　一方、海外現地法人の売上高合計は、9兆241億円で同 5.6%の増加となった。地域別にみると、北米の増加の寄与が大きく、ASEAN4及びNIES3 は減少となった。業種別にみると、電気機械、輸送機械等10業種で増加した。
  　平成10年4～6月期の見通しをDIの前期比でみると、本社企業の売上高は▲15.7ポイント（▲ 2.6→▲18.3）と、輸送機械をはじめ10業種で減少している。海外現地法人の全地域については、 0.3ポイント（26.8→27.1）でわずかに増加している。 地域別にみると、北米はDIはプラスポイントであるが、前期比では▲14.5ポイントと大きく減少している。
• 　また、海外現地法人の全地域の現地販売（注2）額は5兆3581億円で、前年同期比 7.6%の増加となった。地域別にみると、ASEAN4とNIES3 が減少した。
  　平成10年4～6月期の見通しをDIの前期比でみると 1.8ポイント（22.2→24.0）となっている。前期比でみると北米が▲14.9ポイント（42.0→27.1）と大きく減少している他は増加となっ ているが、アジアについては、1～3月期減少の反動とも考えられる。
• 　海外生産比率（注3）は21.3%で、前年同期に比べ 2.0ポイントの増加となった。

第1表.　国内本社企業と海外現地法人の売上高の動向 （単位：百万円、%、ポイント）

		売上高					前年同期比		前期比		来期の見通し(DIの前期比増減）
		9年1-3月期		9年10-12月期	10年1-3月期		10年1-3月期		10年1-3月期		10年1-3月期	10年4-6月期
国内本社企業		r	44,396,247	40,684,855	p	42,367,682	p	▲ 4.6	p	4.1	▲ 15.8	p	▲ 15.7
	うち、国内販売	r	35,378,810	31,378,836	p	32,709,245	p	▲ 7.5	p	4.2
海外現地法人		r	85,498,500	8,981,034	p	9,024,108	p	5.6	p	0.5	▲ 9.0	p	0.3
	うち、現地販売	r	4,981,262	5,254,966	p	5,358,114	p	7.6	p	2.0	▲ 9.2	p	1.8
海外生産比率		r	19.3	22.1		21.3

第2表.　海外現地法人の地域別売上高の動向 （単位：百万円、%、ポイント）

			売上高					前年同期比		前期比		来期の見通し(Dlの前期比増減)
			9年1-3月期		9年10-12月期	10年1-3月期		10年1-3月期		10年1-3月期		10年1-3月期	10年4-6月期
合計			ｒ	8,549,500	8,981,034	p	9,024,108	p	5.6	p	0.5	▲ 9.0	p	0.3
	北米		ｒ	3,820,299	4,094,981	p	4,260,002	p	11.5	p	4.0	0.3	p	▲ 14.5
	アジア		ｒ	2,447,799	2,376,478	p	2,173,258	p	▲ 11.2	p	▲ 8.6	▲ 14.1	p	6.5
		Asean4	ｒ	1,076,694	891,649	p	788,770	p	▲ 26.7	p	▲ 11.5	▲ 9.6	p	▲ 1.2
		Nies3	ｒ	852,956	890,703	p	785,302	p	▲ 7.9	p	▲ 11.8	▲ 15.4	p	12.2
		中国・その他	ｒ	518,149	594,126	p	599,186	p	15.6	p	0.9	▲ 18.5	p	11.4
	欧州		ｒ	1,825,083	1,976,410	p	2,090,105	p	14.5	p	5.8	▲ 8.7	p	0.4
	その他		ｒ	456,319	533,165	p	500,743	p	9.7	p	▲ 6.1	▲ 3.0	p	3.8

第1図.　本社企業と現地法人の売上高の伸び率（前年同期比）

第2図.　平成10年4～6月期の売上高の見通し（DIの前期比増減）

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