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国際産業連関表
1990年日欧(英,仏,独)2国間国際産業連関表について
第2章 日欧(英,仏,独)経済構造の特徴と相互依存関係の分析
-1990年日欧二国間国際産業連関表による-
10.欧州3か国の各産業の生産活動が日本の生産へ波及する金額は、日本の欧州に対するそれよりも多い。しかし、その倍率は大幅に縮小。
れでは、実際に日本と欧州3か国の各産業の生産活動が、相手国の国内生産をどれだけ誘発しているのかをみると(第9図)、日本の生産活動は、全体として欧州3か国の生産を188.3億ドル(85年は51.1億ドル)誘発している。その産業別の内訳をみると、大きい順に建設・土木(波及額全体の16.4%)、公務・公共サービス(同15.7%)、電気機械(同9.7%)となっている。
一方、欧州3か国の生産活動は、日本の生産を283.6億ドル(85年は120.4億ドル)誘発しており、その産業別内訳を大きい順からみると、自動車・その他の輸送機械(波及額全体の21.2%)、電気機械(同12.0%)、公務・公共サービス(同9.0%)となっている。
このように欧州3か国の各産業の生産活動による日本への生産波及額のほうが、日本の欧州に対するそれよりも多いが、その倍率は85年の2.4倍から90年の1.5倍へと大幅に縮小している。
なお、日本の建設・土木が第1位になっているのは、相手国への生産波及力が強いからではなく(43部門中15位)、その経済規模が大きいことによる。
第9図 日本及び欧州3か国それぞれの生産活動により誘発される相手国の生産額(実額ベース、相手国への生産波及が大きい順 単位:億ドル)

最終更新日:2007.10.1