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国際産業連関表
1990年日欧(英,仏,独)2国間国際産業連関表について
第2章 日欧(英,仏,独)経済構造の特徴と相互依存関係の分析
-1990年日欧二国間国際産業連関表による-
9.欧州3か国への生産波及力が強い日本の産業は航空機、非鉄金属、化学製品等日本の生産への波及力が強い欧州3か国の産業は事務用機械及び電子計算機、自動車・その他の輸送機械、電気機械等である。
これまでは、消費・投資等の最終需要を単位に生産誘発額をみてきたが、ここでは、各国の各産業を単位に、どの国のどの産業が相手国の国内生産額を大きく波及させるのかをみることにする。これは各国各産業の生産活動を通じた国際依存関係を示すものであり、相手国から原材料や部品の輸入が多いほど、また、その輸入品の加工度が高ければ高いほど、その産業の相手国への生産波及力が強くなる。
まず、日本について、欧州3か国への生産波及力が強い産業をみると(第8図)、強い順に、航空機、非鉄金属、化学製品となっている。同様に、欧州3か国で、日本の生産への波及力の強い産業をみると、事務用機械及び電子計算機、自動車・その他の輸送機械、電気機械の順になっている。なお欧州の3か国とも、事務用機械・電子計算機の日本への波及力の強さが際立っている。全般的に、欧州3か国産業の日本への生産波及力のほうが、日本産業の欧州3か国への生産波及力よりも強い。
これを85年と比較すると、日・欧各産業の相手国生産に対する波及力が全般的に強まっている。
第8図 各国の特定産業に1億ドルの需要が発生した場合に波及される相手国の国内生産額(上位5位 単位:万ドル)

最終更新日:2007.10.1