工業統計調査
平成9年速報
平成10年9月22日(火)
通商産業大臣官房調査統計部
平成9年工業統計調査用ポスター:勝村さんの作品
Last Updated: 06/02/2001 18:11:00
はじめに
通商産業省では、我が国製造業の実態を明らかにすることを目的として、明治42年以来、工業統計調査を実施しております。
平成9年工業統計調査は第81回目の調査として、平成9年12月31日に実施しました。集計結果については今後、「産業編」、「品目編」、「市町村編」、「工業地区編」、「用地・用水編」、また、2次加工統計編として「企業統計編」を、順次公表することとしております。
この調査の実施にご協力いただいた事業所の方々、調査員、各都道府県、市区町村の方々に深く謝意を表するとともに、今後の工業統計調査の一層の充実と改善を期するために、皆様方のご意見を賜れば幸いに存じます。
1.平成9年工業統計速報(要旨)
- 事業所数、従業者数は減少、出荷額、付加価値額は増加 -
平成10年9月22日
大臣官房調査統計部
本速報(概況)は、平成9年12月31日現在で実施した工業統計調査結果のうち、従業者10人以上の製造事業所についてとりまとめたものである。
速報のポイント
- 概況
-
- 事業所数、従業者数ともに6年連続の減少
- 出荷額、付加価値額は、3年連続の増加
- 出荷額の増加には、消費税率引き上げの影響も寄与
- 出荷額は、機械産業中心に16産業が増加
- 従業者1人当たり付加価値額は、4年連続の増加
- 有形固定資産投資総額は、機械産業中心に3年連続の増加
- 都道府県別の動向
-
- 事業所数は、福岡を除く全県が減少
- 出荷額の多い県は、愛知、神奈川、大阪、東京、伸びの高い県は、大分、島根、岩手、山口
- 電気機械は、8年と同じく27県で出荷額第1位
(1)我が国の工業の概要(従業者10人以上の事業所)
- 事業所数は、17万事業所(▲3671事業所の減)、前年比▲ 2.1%と6年連続の減少
- 従業者数は、 878万人、同▲ 1.4%と6年連続の減少
- 出荷額は、 309兆円、同 3.3%と3年連続の増加
- 付加価値額は、 113兆円、同 0.5%と3年連続の増加
(2)産業別の状況(従業者10人以上の事業所)
- 1)事業所数
-
- 非鉄金属、化学工業、一般機械を除く全産業が減少、減少続く繊維関連産業
- 多いのは、食料品、電気機械、一般機械、金属製品、この4産業で全体の44%
- 2)従業者数
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- 精密機械、非鉄金属を除く全産業が減少、減少続く繊維関連産業
- 多いのは、電気機械、食料品、一般機械、輸送機械、この4産業で全体の51%
- 3)出荷額
-
- 精密機械、石油・石炭製品、非鉄金属、輸送機械、鉄鋼業、化学工業、電気機械、一般機械などが増加
- 多いのは、電気機械、輸送用機械、一般機械、化学工業、この4産業で全体の53%
産業別出荷額の構成(従業者10人以上の事業所)
- 1事業所当たり出荷額は、18.5億円、同 5.5%の増加
- 精密機械、石油・石炭製品、非鉄金属、輸送機械、鉄鋼業、化学工業、電気機械、一般機械などが増加
- 5)有形固定資産投資総額(従業者30人以上の事業所)
-
- 投資総額は機械産業を中心に13兆円、前年比5.7%と3年連続の増加
(3)都道府県別の状況(従業者10人以上の事業所)
都道府県別、事業所数、従業者数、出荷額、付加価値額の状況
(従業者10人以上の事業所について)
- 1) 事業所数は、福岡を除く全県が減少
- 2) 従業者数は、茨城、滋賀、岩手、大分を除く全県が減少
- 3) 出荷額は、長崎、高知、広島、北海道、大阪を除く全県が増加
- ・多い県は、愛知、神奈川、大阪、東京、静岡、この5県で全国の37%
- ・出荷額第1位の産業は、27県で電気機械
- 4) 付加価値額は、大分、福島、福井、香川など32県が増加、長崎、愛媛、高知など15県が減少
- 5) 従業者1人当たり現金給与総額は、全国平均 475万円、前年比 2.2%の増加
トピックス
1.従業者規模別の地域別動向(平成2年=100)
- 事業所数は減少、出荷額は増加 -
- 1) 事業所数のほぼ8割を占める10~49人規模は対2年比14%減、出荷額は6年を底に全規模増加傾向
- 2) 地域別の出荷額は、北海道を除く全地域で増加傾向
従業者規模別にみた出荷額は、地域によりややバラツキはみられるものの、概ね増加傾向
2.長期的にみた製造業の設備投資額
昭和40年からの製造業設備投資額を実質化、平成2年を100とする指数で動向をみると、投資の山は6つのパターンに区分される。
- 1)「いざなぎ景気から列島改造ブーム時」、「オイルショック時」、「円高不況前後時」、「バブル期」の4時点に山・・・・・・典型的装置型産業である鉄鋼業
- 2)「いざなぎ景気から列島改造ブーム時」、「オイルショック時」、「バブル期」の3時点に山のある産業業<・・・・・・・石油製品・石炭製品、化学工業>
- 3)「いざなぎ景気からオイルショック時」、「バブル期」の2時点に山・・・・・・非鉄金属、窯業・土石製品
- 4)「バブル期」に大きな山・・・・・・出版・印刷、ゴム製品、家具・装備品、金属製品など
- 5)「新規投資が継続的」に行われている産業・・・・・・機械器具、食料・飲料
- 6)「いざなぎ景気から列島改造ブーム時」に大きな山・・・・・・繊維・衣服、木材・木製品
2.平成9年工業統計速報(全文)
データのダウンロード
- 平成9年工業統計速報データ
LOTUS 1-2-3形式 Microsoft Excel形式 従業者10人以上の統計表 HYO_10.WK4 (WK4/126KB) HYO_10.XLS (XLS/104KB) 従業者4人以上の統計表 HYO_04.WK4 (WK4/92KB) HYO_04.XLS (XLS/110KB) 上記の圧縮ファイル HYO_WK4.LZH (LZH79KB/) HYO_XLS.LZH (LZH/71KB) - 工業統計調査用 産業・品目名称ファイル
LOTUS 1-2-3形式 CSV形式 産業名称ファイル sangyou.wk4 (WK4/1KB) sangyou.csv (CSV/1KB) 品目名称ファイル hinmoku.wk4 (WK4/1KB) hinmoku.csv (CSV/1KB) 上記の圧縮ファイル name_wk4.lzh (LZH/80KB) name_csv.lzh (LZH/41KB)
10月18日は統計の日です
統計調査にご協力お願いいたします。
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通商産業大臣官房調査統計部 商工統計課まで
TEL 03(3501)1511(内線2393~2399), 03(3501)9929(直通)
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