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- 第5章 事業多角化の状況
- 1. 製造企業の多角化状況
商工業実態基本調査
1. 製造企業の多角化状況
非本業売上高
製造企業における多角化の状況を売上高で見てみよう。製造企業における総売上高は345兆9千億円で、うち本業の売上高が287兆7千億円(総売上高に占める割合83.2%)、本業以外の売上高(以下「非本業売上高」という。)が58兆2千億円(同16.8%)となった。
製造企業における非本業売上高を業種別にみると、電気機械器具製造業の10兆5千億円が最も多く、次いで化学工業の8兆8千億円、一般機械器具製造業の7兆4千億円となり、これら上位3業種で非本業売上高の2分の1を占めている。
次に、総売上高に占める非本業売上高の割合(以下「売上高非本業化率」という。)をみると、製造業平均では16.8%となった。これを業種別にみると、売上高非本業化率が高い業種(異業種進出型)としては、化学工業の29.6%が最も高く、次いで精密機械器具製造業の25.7%、非鉄金属製造業の25.3%、一般機械器具製造業の23.2%、鉄鋼業及び窯業・土石製品製造業の21.1%となった。他方、売上高非本業化率が低い業種(本業専業型)をみると、なめし革・同製品・毛皮製造業の4.9%、衣服・その他の繊維製品製造業の7.9%、出版・印刷・同関連産業の8.5%、輸送用機械器具製造業の9.4%となった。
製造部門における売上高非本業化率
製造部門の中での多角化の状況を売上高で見てみよう。製造部門における売上高非本業化率は9.3%となった。これを業種別にみると、精密機械器具製造業の20.0%が最も高く、次いで非鉄金属製造業の17.6%、一般機械器具製造業の17.2%、化学工業の14.6%、鉄鋼業の12.1%などとなった。製造業における事業多角化の多くは、既存技術やノウハウが活用できる本業と関連の深い周辺分野が多い。
- (注)
- 1.製造企業における本業売上高とは、業種名と部門名が一致した欄の金額をいう。したがって、製造企業における非本業売上高は、業種別売上高から当該業種の本業売上高を控除した金額となる。
- 2.製造部門における非本業売上高とは、製造部門売上高から当該業種の本業売上高を控除した金額をいう。
- 3.特定できない部門があるため、必ずしも合計金額と一致しない。
最終更新日:2007.10.1