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- 調査結果概要
- 第5章 事業多角化の状況
- 4. サービス化の状況
商工業実態基本調査
4. サービス化の状況
製造企業
製造企業におけるサービス化の状況を売上高で見てみよう。製造企業における総売上高は345兆9千億円で、うちサービス業にかかる売上高が2兆3千億円となった。これを業種別にみると、出版・印刷・同関連産業の6千億円が最も多く、次いで鉄鋼業の5千億円、一般機械器具製造業の4千億円となり、これら上位3業種でサービス売上高の6割を占めている。
次に、総売上高に占めるサービス売上高の割合(以下「サービス化率」という。)をみると、製造業平均では0.7%となった。これを業種別にみると、出版・印刷・同関連産業の3.6%が最も高く、次いで鉄鋼業の3.2%、その他の製造業の1.9%、一般機械器具製造業の1.2%となった。これは、出版・印刷・同関連産業においては広告・写真、鉄鋼業においてはエンジニアリングなど本業に付帯するサービスを行っているためである。
卸売企業
卸売企業におけるサービス化の状況を売上高で見てみよう。卸売企業における総売上高は374兆4千億円で、うちサービス業にかかる売上高が2兆4千億円となった。これを業種別にみると、機械器具卸売業の1兆6千億円が抜きんでて多く、この業種のみでサービス売上高の3分の2を占めている。
次に、卸売企業におけるサービス化率をみると、卸売業平均では0.6%となった。これを業種別にみると、機械器具卸売業の2.2%が抜きんでて高く、他の業種は相対的に低くなっている。機械器具卸売業が高いのは、機械や家具の修理など本業に付帯するサービスを行っているためである。
小売企業
小売企業におけるサービス化の状況を売上高で見てみよう。小売企業における総売上高は142兆8千億円で、うちサービス業にかかる売上高が4兆2千億円となった。これを業種別にみると、自動車・自転車小売業の2兆7千億円が抜きんでて多く、この業種のみで小売業におけるサービス売上高の3分の2を占めている。
次に、小売企業におけるサービス化率をみると、小売業平均では2.9%となった。これを業種別にみると、自動車・自転車小売業の13.4%が抜きんでて高く、他の業種は相対的に低くなっている。これは、自動車・自転車小売業においては、自動車整備など本業に付帯するサービスを行っているためである。