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- 第6章 流通構造の状況
- 4.流通段階別構造の推移
商工業実態基本調査
4.流通段階別構造の推移
流通段階別構造の推移
(注)一次卸とは、生産業者又は海外から商品を直接仕入れ、小売業者、産業用使用者又は海外に直接販売する直卸と次段階の卸売業者に販売する元卸をいう。二次卸とは、商品を卸売業者から仕入れ、次段階の卸売業者に販売する中間卸をいう。三次卸とは、商品を卸売業者から仕入れ、小売業者、産業用使用者又は海外に直接販売する最終卸をいう。
企業数の推移
卸売企業における企業数の推移を流通段階別に見てみよう。一次卸は、昭和48年調査以降一貫して増加してきたが、平成4年調査の15万3千企業をピークに減少に転じ、平成10年調査では10万8千企業となった。平成4年調査に比べ▲4万4千企業の減少、前回比▲29.0%の大幅な減少となった。二次卸は、平成4年調査の5万5千企業をピークに減少に転じ、平成10年調査では4万5千企業となった。平成4年調査に比べ▲1万企業の減少、前回比▲17.7%の減少となった。三次卸は、昭和54年調査の15万8千企業をピークに減少傾向に転じ、平成4年調査では12万3千企業となったものの、平成10年調査では14万6千企業となった。平成4年調査に比べ2万3千企業の増加、前回比18.7%の増加となった。
この結果、卸売企業における企業数の構成比は、平成4年調査と比べ、一次卸で▲10.0ポイント、二次卸で▲1.5ポイントそれぞれ低下したのに対し、三次卸では11.5ポイント上昇した。
商品等売上高の推移
卸売企業における商品等売上高の推移を流通段階別に見てみよう。一次卸は、昭和48年調査以降一貫して増加してきたが、平成4年調査の305兆9千億円をピークに減少に転じ、平成10年調査では234兆9千億円となった。平成4年調査に比べ▲71兆円の減少、前回比▲23.2%の大幅な減少となった。二次卸は、平成4年調査の79兆6千億円をピークに減少し、平成10年調査では40兆6千億円となった。平成4年調査に比べ▲39兆円の減少、前回比▲48.9%の大幅な減少となった。三次卸は、昭和61年調査の75兆7千億円をピークに、平成4年調査でいったん減少したものの、平成10年調査では90兆円となった。平成4年調査に比べ19兆1千億円の増加、前回比26.9%の大幅な増加となった。
この結果、卸売企業における商品等売上高の構成比は、平成4年調査と比べ、一次卸で▲2.8ポイント、二次卸で▲6.3ポイントそれぞれ低下したのに対し、三次卸では9.0ポイント上昇した。