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商工業実態基本調査

5.流通段階からみた流通構造

 一次卸、二次卸及び三次卸の流通構造を商品等売上高で見てみよう。次の図は、それぞれの段階における商品等の出入の状況を勘定形式にまとめたものである。

 まず、一次卸勘定では、商品等売上高が234兆9千億円となった。この売上高を得るために仕入れた商品仕入高が199兆4千億円、差額の35兆5千億円が売上総利益等として計算された。一次卸の販売先をみると、卸売業者の77兆9千億円(商品等売上高に占める割合33.2%)が最も多く、次いで産業用使用者が64兆3千億円(同27.4%)、小売業者が63兆5千億円(同27.0%)、海外に直接輸出した額が25兆4千億円(同10.8%)、一般消費者が3兆7千億円(同1.6%)となった。

 次に、二次卸勘定では、商品等売上高が40兆6千億円となった。この売上高を得るために仕入れた商品仕入高が33兆5千億円、差額の7兆1千億円が売上総利益等として計算された。二次卸の販売先をみると、卸売業者の33兆6千億円(商品等売上高に占める割合82.6%)が最も多く、次いで小売業者が3兆6千億円(同8.9%)、産業用使用者が2兆2千億円(同5.3%)、一般消費者が8千億円(同2.0%)、海外に直接輸出した額が5千億円(同1.3%)となった。

 三次卸勘定では、商品等売上高が90兆1千億円となった。この売上高を得るために仕入れた商品仕入高が77兆円、差額の13兆1千億円が売上総利益等として計算された。三次卸の販売先をみると、小売業者の35兆9千億円(商品等売上高に占める割合39.9%)、産業用使用者が34兆1千億円(同37.8%)、卸売業者の15兆円(同16.6%)、一般消費者が2兆9千億円(同3.2%)、海外に直接輸出した額が2兆1千億円(同2.4%)となった。

流通段階別の流通経路(概念図)

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最終更新日:2007.10.1
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