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- 調査結果概要
- 第8章 中小企業の国際化
- 1.商品等の輸出状況
商工業実態基本調査
1.商品等の輸出状況
製造企業
自己名義で通関手続きを行って海外に商品等を直接輸出した企業数は9千5百企業となった。これを業種別にみると、一般機械器具製造業の2千2百企業が最も多く、次いで電気機械器具製造業の1千7百企業、金属製品製造業の1千2百企業となり、これら上位3業種で直接輸出企業の半分を占めている。
製造企業における直接輸出企業の割合をみると、製造業平均では2.9%となった。これを規模別にみると、中小企業は2.5%、大企業は41.3%となった。
中小企業における直接輸出企業割合を業種別にみると、化学工業の10.9%が最も高く、次いで精密機械器具製造業の7.3%、電気機械器具製造業の5.4%、一般機械器具製造業の4.7%となった。他方、大企業においては、一般機械器具製造業の71.0%が最も高く、次いで化学工業の68.4%、ゴム製品製造業の67.9%、精密機械器具製造業の66.7%、その他の製造業の64.3%となった。
次に、商品等を海外に直接輸出した金額(以下「直接輸出高」という。)をみると、製造業全体では38兆6千億円となった。これを業種別にみると、電気機械器具製造業の13兆9千億円が最も多く、次いで輸送用機械器具製造業の12兆2千億円、一般機械器具製造業の5兆円となり、これら上位3業種で直接輸出高の8割を占めている。
売上高に占める直接輸出高の割合(以下「直接輸出比率」という。)をみると、製造業平均では12.1%となった。これを規模別にみると、中小企業は1.7%、大企業は16.6%となった。
中小企業における直接輸出比率を業種別にみると、精密機械器具製造業の5.8%が最も高く、次いで電気機械器具製造業の4.4%、一般機械器具製造業の4.0%、化学工業の3.1%、輸送用機械器具製造業の2.6%となった。他方、大企業においては、輸送用機械器具製造業の28.7%が最も高く、次いでその他の製造業の27.7%、一般機械器具製造業の25.0%、電気機械器具製造業の24.8%となった。
卸売企業
卸売企業において商品等を海外に直接輸出した企業数は、9千1百企業となった。これを業種別にみると、機械器具卸売業の3千8百企業が抜きんでて多く、この業種だけで直接輸出企業の4割を占めている。
卸売企業における直接輸出企業の割合をみると、卸売業平均では4.3%となった。これを規模別にみると、中小企業は3.9%、大企業は24.2%となった。
中小企業における直接輸出企業割合を業種別にみると、各種商品卸売業の12.3%が最も高く、次いで機械器具卸売業の7.5%となった。他方、大企業においては、中小企業と同様に各種商品卸売業の39.5%が最も高く、次いで機械器具卸売業の30.9%となった。
次に、卸売企業における直接輸出高をみると、卸売業全体では28兆円となった。これを業種別にみると、各種商品卸売業の12兆5千億円が抜きんでて多く、この業種だけで直接輸出高の半分近くを占めている。
卸売企業における直接輸出比率をみると、卸売業平均では7.8%となった。これを規模別にみると、中小企業は3.1%、大企業は10.4%となった。
中小企業における直接輸出比率を業種別にみると、機械器具卸売業の8.7%が最も高く、次いで各種商品卸売業の8.4%となった。他方、大企業においては、各種商品卸売業の19.8%が最も高く、次いで機械器具卸売業の13.0%となった。