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- 第8章 中小企業の国際化
- 5.海外関連会社の保有状況
商工業実態基本調査
5.海外関連会社の保有状況
海外関連会社の保有状況
(注) ここでいう海外関連会社とは、海外の会社の発行済株式又は出資口数の百分の20以上、百分の50 以下を実質的に所有している会社をいう。
製造企業
製造企業における海外関連会社(注)の保有状況をみると、法人企業が保有する海外関連会社の数は4千441社となった。これを規模別にみると、中小企業が保有する海外関連会社が1千892社(海外関連会社に占める割合42.6%)、大企業が保有する海外関連会社が2千549社(同57.4%)となり、海外関連会社の10社に4社は中小企業が保有している。なお、中小企業が保有する海外関連会社のうち、アジアに所在する海外関連会社は1千544社となり、中小企業が保有する8割はアジア地域に集中している。
海外関連会社を保有する中小企業を業種別にみると、電気機械器具製造業の367社(中小企業が保有する海外関連会社に占める割合19.4%)が最も多く、次いで一般機械器具製造業の227社(同12.0%)、衣服・その他の繊維製品製造業の216社(同11.4%)、プラスチック製品製造業の144社(同7.6%)となり、これら上位4業種で半分を占めている。
次に、中小企業の保有割合を業種別にみると、衣服・その他の繊維製品製造業の86.4%が最も高く、次いで木材・木製品製造業の82.8%、出版・印刷・同関連産業の79.5%、その他製造業の70.4%など労働集約的な業種となった。他方、中小企業の保有割合が低いのは、輸送用機械器具製造業の16.1%、化学工業の20.4%、非鉄金属製造業の22.1%など資本集約的な業種となった。
卸売企業
卸売企業における海外関連会社の保有状況をみると、法人企業が保有する海外関連会社の数は4千561社となった。これを規模別にみると、中小企業が保有する海外関連会社は1千983社(海外関連会社に占める割合43.5%)、大企業が保有する海外関連会社が2千578社(同56.5%)となり、海外関連会社の10社に4社は中小企業が保有している。なお、中小企業が保有する海外関連会社のうち、アジアに所在する海外関連会社は1千400社(同30.7%)となり、中小企業が保有する7割はアジア地域に集中している。
海外関連会社を保有する中小企業を業種別にみると、機械器具卸売業の820社(中小企業が保有する海外関連会社に占める割合41.4%)が最も多く、次いでその他の卸売業の406社(同20.5%)、繊維・衣服等卸売業の301社(同15.2%)となった。
次に、中小企業の保有割合を業種別にみると、その他の卸売業の77.6%が最も高く、次いで繊維・衣服等卸売業の71.2%、機械器具卸売業の70.8%となった。他方、中小企業の保有割合が最も低いのは、各種商品卸売業の2.0%となった。
小売企業
小売企業における海外関連会社の保有状況をみると、法人企業が保有する海外関連会社の数は244社となった。これを規模別にみると、中小企業が保有する海外関連会社は111社(海外関連会社に占める割合45.5%)、大企業が保有する海外関連会社が133社(同54.5%)となり、海外関連会社の2社に1社は中小企業が保有している。なお、中小企業の保有する海外関連会社のうち、アジアに所在する海外関連会社は22社となり、中小企業が保有する2割はアジアに所在している。
海外関連会社を保有する中小企業を業種別にみると、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業の49社(中小企業が保有する海外関連会社に占める割合44.1%)が最も多く、次いでその他の小売業の24社(同21.6%)、自動車・自転車小売業の19社(同17.1%)となった。
次に、中小企業の保有割合を業種別にみると、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業の80.3%が最も高く、次いで自動車・自転車小売業の59.4%、その他の小売業の51.1%となった。