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- 調査結果概要
- 第10章 中小企業の情報化
- 1.パソコンの利用状況
商工業実態基本調査
1.パソコンの利用状況
中小製造企業
中小製造企業におけるパソコンの利用状況を見てみよう。パソコンを利用している中小製造企業の数は19万2千企業、中小企業に占める利用企業の割合は29.1%となり、ほぼ10企業に3企業の割合で利用している。これを業種別にみると、出版・印刷・同関連産業の2万7千企業が最も多く、次いで一般機械器具製造業の2万5千企業、金属製品製造業の2万企業、電気機械器具製造業の1万7千企業、食料品製造業の1万5千企業となり、これら上位5業種で、利用企業数の半分を超えている。
次に、中小製造企業における利用企業の割合を業種別にみると、化学工業の 61.2%が最も高く、次いで電気機械器具製造業の49.2%、出版・印刷・同関連産業の48.5%、飲料・たばこ・飼料製造業の45.7%となった。他方、家具・装備品製造業、繊維工業、衣服・その他の繊維製品製造業が10%台の低い利用に止まるなど業種間の格差が大きい。
中小卸売企業
パソコンを利用している中小卸売企業の数は12万9千企業、利用割合は43.3%となり、ほぼ10企業に4企業の割合で利用している。これを業種別にみると、その他の卸売業の3万2千企業が最も多く、次いで機械器具卸売業の3万2千企業となり、これら上位2業種で利用企業数の半分を占めている。
次に、中小卸売企業における利用割合を業種別にみると、各種商品卸売業の61.5%が最も高く、次いで機械器具卸売業の57.5%となった。なお、中小卸売企業においては、業種間の格差はそれほど認められない。
中小小売企業
パソコンを利用している中小小売企業の数は22万1千企業、利用割合は19.9%となり、ほぼ10企業に2企業の割合で利用している。これを業種別にみると、その他の小売業の8万5千企業が最も多く、次いで飲食料品小売業の6万1千企業となり、これら上位2業種で利用企業数の3分の2を占めている。
次に、中小小売企業における利用割合を業種別にみると、各種商品小売業の43.3%が最も高く、次いで自動車・自転車小売業の32.8%となった。他方、織物・衣服・身の回り品小売業及び飲食料品小売業では10%台の低い利用に止まり、業種間格差が大きい。