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- 第10章 中小企業の情報化
- 2.情報ネットワークの利用状況
商工業実態基本調査
2.情報ネットワークの利用状況
中小製造企業
中小製造企業における情報ネットワークの利用状況を見てみよう。情報ネットワークを利用している中小製造企業の数は5万1千企業、利用割合は7.7%となった。これを業種別にみると、出版・印刷・同関連産業の8千企業が最も多く、次いで一般機械器具製造業及び電気機械器具製造業の6千企業、金属製品製造業と食料品製造業の4千企業となった。これら上位5業種で利用企業数の半分を超えている。
中小製造企業における情報ネットワークの利用割合をみると、化学工業の24.4%が最も高く、次いで電気機械器具製造業の17.4%、出版・印刷・同関連産業の15.3%、精密機械器具製造業の11.4%となった。他方、家具・装備品製造業、木材・木製品製造業、繊維工業等は、2%台の低い利用に止まるなど業種間格差が大きい。
次に、中小製造企業における情報ネットワークの種類をみると、自企業内で構築するLAN等のネットワーク(以下「企業内ネットワーク」という。)が5.4%、系列企業等の特定企業間で構築するネットワーク(以下「特定企業間ネットワーク」という。)が2.7%、不特定の企業間で構築するオープンなネットワーク(以下「オープン・ネットワーク」という。)が1.8%となった。企業内ネットワークの利用割合が高い業種としては、化学工業の20.4%、石油製品・石炭製品製造業の19.4%、電気機械器具製造業の13.3%、出版・印刷・同関連産業の10.9%となった。特定企業間ネットワークの利用割合が高い業種としては、化学工業の7.1%、電気機械器具製造業の6.3%、輸送用機械器具製造業の5.3%となった。オープン・ネットワークの利用が高い業種としては、出版・印刷・同関連産業の5.4%、電気機械器具製造業の4.0%、精密機械器具製造業の3.1%となった。
中小卸売企業
情報ネットワークを利用している中小卸売企業の数は、4万3千企業、利用割合は14.4%となった。これを業種別にみると、機械器具卸売業とその他の卸売業の1万2千企業が最も多く、これら上位2業種で利用企業数の半分を超えている。
中小卸売企業における情報ネットワークの利用割合をみると、機械器具卸売業の22.2%が最も高く、次いで各種商品卸売業の19.6%となった。他方、飲食料品卸売業及び建築材料・鉱物・金属材料等卸売業は10%台となったが、製造企業ほどには業種格差は大きくない。
次に、中小卸売企業におけるネットワークの種類をみると、企業内ネットワークが9.6%、特定企業間ネットワークが5.6%、オープン・ネットワークが0.8%となった。企業内ネットワークの利用割合が高い業種としては、各種商品卸売業の16.8%、機械器具卸売業の15.0%、その他の卸売業の10.7%となった。特定企業間ネットワークの利用割合が高い業種としては、機械器具卸売業の9.4%、各種商品卸売業の8.1%となった。オープン・ネットワークの利用が高い業種としては、機械器具卸売業の4.0%、各種商品卸売業の3.2%、その他の卸売業の3.1%となった。
中小小売企業
情報ネットワークを利用している中小小売企業の数は、8万4千企業、利用割合は7.6%となった。これを業種別にみると、その他の小売業の3万企業が最も多く、次いで飲食料品小売業の2万9千企業となり、これら上位2業種で利用企業の半分近くを占めている。
中小小売企業における情報ネットワークの利用割合をみると、各種商品小売業の18.7%が最も高く、他方、織物・衣服・身の回り品小売業は3%台の低い利用に止まるなど業種間格差が大きい。
次に、中小小売企業におけるネットワークの種類をみると、特定企業間ネットワークが4.2%、企業内ネットワークが3.8%、オープン・ネットワークが1.2%となった。特定企業間ネットワークの利用割合が高い業種としては、各種商品小売業の13.4%、自動車・自転車小売業の7.0%となった。
企業内ネットワークの利用割合が高い業種としては、各種商品小売業の16.0%、自動車・自転車小売業の6.2%、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業の5.7%となった。オープン・ネットワークの利用が高い業種としては、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業の1.7%、その他の小売業の1.6%となった。