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商業統計

8.業態別にみた来客用駐車場

(1) 来客用駐車場の有無別商店数と年間販売額
 小売業の商店数は141万9696店、前回に比べ▲5.4%の減少であった。商店数を来客駐車場(専用及び共用、以下、駐車場という)の有無別にみると、駐車場を保有する商店数は、69万5715店、同▲2.0%(同▲1万4547店減)の減少、保有しない商店数は72万3981店、同▲8.3%(同6万5705店減)の減少となったが、保有しない商店での減少が大きい。年間販売額は、駐車場を保有する商店の販売額(104兆7522億円、前回比8.3%増)が増加となっているのに対し、保有しない商店(42兆9909億円、▲7.7%減)では減少となっている。業態別にみると(第24図、第10表)、コンビニ、その他のスーパー、専門スーパーは、駐車場の有無にかかわらず商店数、年間販売額ともに大幅な増加となっているが、コンビニ及び専門スーパーは商店数、年間販売額とも駐車場を有する商店の方が伸びが大きく、その他のスーパーは駐車場の無い商店の方が伸びの大きい唯一の業態であった。総合スーパーは、駐車場を保有する商店が商店数、年間販売額ともに増加となったが、保有しない商店では商店数、年間販売額ととも大幅な減少となっている。百貨店は、駐車場を保有する商店が商店数、年間販売額とも増加、保有しない商店は商店数、年間販売額とも大きく減少した。専門店及び中心店は、駐車場を保有する商店が商店数では減少となったが、年間販売額は増加、保有しない商店は商店数、年間販売額ともに減少となった。その他の小売店は、駐車場を保有する商店は商店数が増加、年間販売額は減少となったが、駐車場を保有しない商店は商店数、年間販売額ともに減少となっている。
第24図 駐車場有無別の商店数及び年間販売額前回比
第24図 駐車場有無別の商店数及び年間販売額前回比
第10表 駐車場有無別の商店数及び年間販売額
第10表 駐車場有無別の商店数及び年間販売額
(2) 駐車場の収容台数の変化
 業態別に専用駐車場を保有する商店の収容台数を前回と比べると、コンビニ(46.2%増)、専門スーパー(同34.0%増)、その他のスーパー及び総合スーパー(同27.9%増)、百貨店(同20.7%増)が増加しており、専門店(同▲4.9%減)、中心店(同▲3.6%減)は減少となっている。 次に、1商店当たりの収容台数をみると(第25図)、総合スーパーが602.0台(前回比22.3%増、前回差109.7台増)、百貨店が512.5台(同8.1%増、同38.5台増)、専門スーパーが65.2台(同5.7%増、同3.5台増)、その他の小売店が10.4台(同6.1%増、同0.6台増)、コンビニが9.4台(同9.3%増、同0.8台増)、中心店が7.9台(同3.9%増、同0.3台増)、専門店が6.1台(同1.7%増、同0.1台増)と収容台数は増加しているが、その他のスーパーでは11.1台(▲3.5%減、同▲0.4台減)で前回に比べ収容台数は減少している。
第25図 業態別の1商店当たり収容台数
第25図 業態別の1商店当たり収容台数
(3) 駐車場の有無別1商店当たりの年間販売額
 1商店当たりの年間販売額を業態別にみると(第11表、第26図)、駐車場を保有している商店では、百貨店が238億5千万円と最も高く、総合スーパー(53億3千万円)、専門スーパー(6億3千万円)、コンビニ(1億5千万円)、その他の小売店(1億3千万円)の順となっている。駐車場を保有しない商店では、百貨店が86億9千万円と最も高く、総合スーパー(37億7千万円)、専門スーパー(6億4千万円)、コンビニ(1億4千万円)、その他の小売店(1億1千万円)の順となっている。駐車場を保有する商店と保有しない商店の販売額比率をみると、その他のスーパーのうち各種商品取扱店(2.4倍)、中心店のうち住関連中心店(2.2倍)、専門店のうち衣料品専門店(1.6倍)、住関連専門店(1.6倍)、食料品専門店(1.5倍)など郊外に立地の多い業態では駐車場を保有する商店での年間販売額が高く、大型百貨店、大型総合スーパー、中型総合スーパー、コンビニでは駐車場の有無にかかわらずほぼ同額となっている。これは、百貨店、総合スーパーでは大都市の駅前など集客条件の良さなど、また、コンビニは自動車を必要としない近距離の利用者の割合が高いことなどから、駐車場を保有しない商店での年間販売額が高いと考えられる。
第11表 駐車場有無別1商店当たりの年間販売額
第11表 駐車場有無別1商店当たりの年間販売額

 1商店当たりの販売額を前回と比べると、小売業全体では駐車場を保有する商店は、前回比11.0%の増加となっているが、保有しない商店は横ばいであった。 業態別にみると、保有する商店では専門店(同12.3%増)、中心店(同8.9%増)、総合スーパー(同2.5%増)、コンビニ(同0.7%増)が増加しており、その他のスーパー(同▲15.1%減)、専門スーパー(同▲6.9%減)、その他の小売店(同▲5.0減)、百貨店(▲同1.6減)が減少となった。また、専門店では衣料品専門店、食料品専門店がそれぞれ減少しているが、住関連専門店は大幅に増加、専門スーパーでは衣料品スーパー、住関連スーパーがそれぞれ減少し、食料品スーパーが増加となっている。駐車場を保有しない商店では、その他の小売店(同13.5%増)、専門店及び中心店(ともに同1.9%増)が増加、コンビニは横ばいとなっているが、百貨店は(同▲36.9%減)、総合スーパー(同▲23.3%減)、その他のスーパー(同▲18.1%減)、専門スーパー(同▲5.4%減)が減少となった。百貨店、総合スーパーの減少は、大型百貨店、大型総合スーパーの商店数の減少による。

第26図 駐車場有無別1商店当たりの年間販売額
第26図 駐車場有無別1商店当たりの年間販売額

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最終更新日:2007.10.1
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