経済産業省
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3R最前線
第6回 強化プラスチック製品の資源循環システムを確立
株式会社富士田商事(栃木県真岡市)
五光物流株式会社(茨城県下館市)
社団法人強化プラスチック協会 (東京都中央区)
【平成16年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において経済産業大臣賞受賞】
 (株)富士田商事、五光物流(株)、(社)強化プラスチック協会は、平成12年経済産業省・NEDO委託研究「廃強化プラスチック再資源化実証システム研究」に (社)強化プラスチック協会が参画したことを契機として、強固で壊れにくいために「処理困難物」と扱われていた強化プラスチック(FRP)製品を大量に破砕処理し、セメント原燃料として使用するための再資源化技術を確立し、平成14年4月から関東を中心とした処理事業を開始しました。
 (社)強化プラスチック協会の試算によると、平成17年の強化プラスチック廃棄物の発生量は約45万トンと見込まれています。これまで、一部の製品メーカーが自社工程内で発生した廃棄物を再資源化する取組を進めていますが、使用済み製品の処理については大部分が埋立処分されているのが現状です。年々、埋立処分場の確保は困難になっており、強化プラスチック廃棄物の再資源化が課題となっていました。
 この強化プラスチック製品の再資源化事業は、成形工場において発生した廃材や使用済みとなった浴槽、タンク、ヘルメット、マネキン、トレイ等の強化プラスチック廃棄物を、五光物流 (株)等の収集運搬業者が回収し、中間処理業者である(株)富士田商事が受け入れてセメント原燃料にするため破砕・熱量調整の処理を行った後、栃木県内のセメント工場へ納入するシステムとなっています。システムの稼動効果としては、平成15年にはセメント焼成時に使用していた化石燃料4,500キロリットル(重油換算)分を節約するとともに、16,500立方メートルに相当する埋立処分量を削減することができました。また、 (社)強化プラスチック協会は、システム全体をコーディネートするとともに、全国各地での新たな再資源化事業を喚起するための広報活動に取り組んでいます。
 今後の課題としては、使用済みの強化プラスチック製品の前処理(金属等の付属物の除去)や運搬の効率化を図るとともに、関東以外の地域においても地域に適したシステムを構築し、強化プラスチック製品を循環型社会に適合した材料として全国的に認知してもらうことが重要と考えています。
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流れ図

リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰とは
 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向けて3R(リデュース・リユース・リサイクル)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、グループおよび事業所等を表彰するものです。
 3Rの促進および意識の高揚を図ることを目的に、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の主催で表彰が行なわれています。
「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の概要はこちら
最終更新日:2005.03.25
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