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3R最前線
第7回 新商品開発から排出物削減まで、多段階における総合的な3R活動を推進
ソニーエナジー・デバイス株式会社 栃木事業所
【平成16年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において経済産業大臣賞受賞】
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栃木事業所全景
 ソニーエナジー・デバイス株式会社栃木事業所では、「発生廃棄物総重量抑制」「廃棄物(埋立・焼却)ゼロ」を目標に、平成4年度から全社的な廃棄物対策を継続的に実施しています。
 ソニーグループでは廃棄物対策の中期目標として、2005年度末までに、2000年度比▲30%以上(事業所発生廃棄物総重量/売上高)を掲げており、栃木事業所では03年度に▲43%まで達成し、更に厳しい自主目標を設定し、活動しております。例えば、リチウムイオン二次電池の生産工程で用いている防錆剤(廃アルカリ)は、これまでに1回/日ずつ廃棄していましたが、濃度測定と実証検査を繰り返し行うことによって、防錆剤の交換頻度を少なくし、年間で114tも廃棄量を削減することができました。その他、知的障害者授産施設「希望の家」と提携して廃パレットの再利用化をさらに推進することによって年間14tを削減するとともに、専用の通い箱を導入することによってダンボールを廃止し、年間12tの削減に成功しました。
 環境配慮型製品の開発にも積極的な3R活動を進めています。平成15年度は、録音用ミニディスク(MD)の白色シェルに、これまで技術的に難しいとされていた再生樹脂(PC:ポリカーボネート)を30%以上使用することに成功しました。この再利用率を高めるにあたって、製品の強度の低下や成形段階での変色を防ぐために、成形条件についてデータ分析を重ね、設備についても一部変更を行っています。さらに、新製品の録音用ミニディスクについては、シェルに再生樹脂を70%使用するとともに、再生紙100%でVOC(揮発性有機化学物質)ゼロの植物油インクを用いた紙ケースを採用し、多様な面で環境配慮を施しました。
 地域社会とのパートナーシップについても重視しています。南河内町の産業祭に参加し、地域の子供たちと保護者を対象とした、リモネンリサイクル技術(リモネンとはオレンジの皮からとれる天然油)や生分解フィルムの紹介、自社食堂の生ゴミを有機肥料化したものを無料配布するなど、自社の取組を通じて普及啓発活動を進めています。また、立地する工業団地の幹事会社として、クリーンアップ活動を定期的に実施しています。
リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰とは
 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向けて3R(リデュース・リユース・リサイクル)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、グループおよび事業所等を表彰するものです。
 3Rの促進および意識の高揚を図ることを目的に、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の主催で表彰が行なわれています。
「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」の概要はこちら
最終更新日:2005.07.08
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