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武藤経済産業大臣がマレーシアに出張し、マレーシア政府と共同で第3回AZEC閣僚会合を開催しました
2025年10月17日
武藤経済産業大臣は、2025年10月16日(木曜日)から10月18日(土曜日)にかけて、マレーシアのクアラルンプールを訪問し、第3回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)閣僚会合をマレーシアと共同で開催しました。
1.アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)第3回閣僚会合
全AZECパートナー11カ国、国際機関の出席を得て、第3回AZEC閣僚会合が開催されました。日本からは、武藤大臣、小林環境副大臣、山田AZEC担当大使が出席しました。
武藤大臣は、トランジション・ファイナンスに関する報告書の公表や、個別プロジェクトの進展、プログレスレポートの作成、実務者間や二国間での対話の充実化など、この1年のAZECの取組や成果について報告しました。また、小林環境副大臣からは、環境省の取組について報告しました。
各国政府の参加者からは、ネットゼロの実現に向け、各国の事情に応じた多様な道筋の重要性やエネルギー移行の政策、電力部門、運輸部門、産業部門における脱炭素化、トランジション・ファイナンス等の取組について発言がありました。
さらに、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)からは、電力、運輸、産業の各部門に係る各国の取組や課題等をまとめたプログレスレポートや、脱炭素に向けたロードマップ策定支援等の取組が報告されました。また、ASEANエネルギーセンター(ACE)、アジア開発銀行(ADB)及び国際エネルギー機関(IEA)からも、関連の活動報告がありました。
さらに、AZECアドボカシーグループ(AZEC賢人会議)からは、AZEC賢人会議提言書が報告され、議長に対し手交されました。
会合の成果として、これまでの1年の成果を振り返った共同声明が採択されました。
2.MOUセレモニー
本会合に向けて、AZECパートナー国の企業や関係機関間で新たに締結された約50件の脱炭素化に向けたエネルギー移行に関するMOUを確認し公表しました。また、経済産業省として、マレーシア経済省とのCCSに関する協力覚書、フィリピンエネルギー省とのエネルギー協力に関する協力覚書を締結しました。今年度新たに約50件のMOUが追加されたされたことにより、AZECのもとで進んでいるプロジェクトは、のべ約540件となりました。
3. 二国間会談等
(1)マレーシアのチャン・リー・カン科学技術大臣との会談
水素やグリーン技術の協力を深めるとともに、アンモニア専焼事業等のプロジェクトの進捗を確認し、更なる加速のために協力を進めていくことで一致しました。加えて、経済産業省とマレーシア経済省との間でCCSに関する協力覚書を締結しました。
(2)フィリピンのシャロン・ガリン エネルギー大臣との会談
セブ島における震災についてお見舞いを申し上げるとともに、来年のASEAN議長国であるフィリピンと次回のAZEC閣僚会合開催に向けた協力を進めていくことで一致しました。また、経済産業省とフィリピン エネルギー省との間でエネルギー協力に関する協力覚書を締結しました。
参考
1. AZECビジネスフォーラム
経済界や国際機関などから300人を超えるビジネスリーダーが参加し、AZECビジネスフォーラムが開催されました。ASEANビジネス諮問評議会、経団連、ASEAN Center for Energy(ACE)、国際協力銀行、TNB社、ペトロナス社、その他産業界を代表する企業・組織が一堂に会し、東南アジアの国際送電網整備、車両向け持続可能バイオ燃料及びトランジション・ファイナンスについて、活発に議論しました。
また、同フォーラムにおいて、ADB、ERIA並びに経済産業省による共同報告書「ASEANの排出削減が困難なセクター及び多排出セクターの脱炭素化に向けて - トランジション・ファイナンス、技術、政策アプローチ」及びIEAによる報告書「トランジション・ファイナンスの拡大に向けて」の発表も併せて、行われました。
2. CEFIA
(1)CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANのクリーンエネルギー技術導入を進めるため、脱炭素技術の普及と政策・制度構築を官民が連携して進めることを目的として日本政府が提案した官民協働イニシアティブであり、2019年9月に取組を開始しました。
(2)第8回CEFIA官民フォーラムを、10月17日(金曜日)に開催し、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加しました。
(3)同フォーラムでは、これまでCEFIAの下で注力している具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)に取り組んできた企業・業界団体が、各プロジェクトの進捗と今後の展開に関する報告を行いました。また、日本の先進技術・取組として、トランジション・ファイナンス、カーボンリサイクル、バイオ燃料、の取組を紹介し、今後の官民連携の方向性について活発な議論を行いました。
3. AZEC賢人会議提言書署名式
経団連やASEANビジネス諮問評議会のビジネスリーダーとERIAからなるAZEC賢人会議が、提言書署名式を開催し、AZECを通じた脱炭素化に向けた提言書をとりまとめ、第3回AZEC閣僚会合で閣僚に対し手交するとともに、提言書の内容を報告しました。
関連資料
- 第3回AZEC閣僚会合共同声明(原文)(PDF形式:172KB)
- 第3回AZEC閣僚会合共同声明(仮訳)(PDF形式:304KB)
- AZECエネルギー移行レビューによる協力強化に係る取り決め事項(原文)(PDF形式:139KB)
- AZECプログレスレポート2025(原文)(PDF形式:8,577KB)
- ERIA-ADB-METI共同トランジションファイナンスレポート(原文)(PDF形式:47,646KB)
- IEAトランジションファイナンスレポート(原文)(PDF形式:4,389KB)
- 第3回AZEC閣僚会合に向けたMOU案件リスト一覧(原文)(PDF形式:60KB)
- 第3回AZEC閣僚会合に向けたMOU案件リスト一覧(仮訳)(PDF形式:166KB)
- 第3回AZEC閣僚会合に向けたMOU案件概要(原文)(PDF形式:9,500KB)
- 第3回AZEC閣僚会合に向けたMOU案件概要(仮訳)(PDF形式:10,556KB)
- グローバルサウス未来指向型共創等事業におけるAZEC関連事業(原文)(PDF形式:222KB)
- グローバルサウス未来指向型共創等事業におけるAZEC関連事業(仮訳)(PDF形式:399KB)
- AZECアドボカシーグループからの提言(原文)(PDF形式:380KB)
関連リンク
担当
出張全体について
通商政策局 アジア大洋州課長 羽田
担当者:朝倉、千野
電話:03-3501-1511(内線 3011)
メール:bzl-s-tsusei-asiataiyoshu★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。AZEC閣僚会合及び関連イベントに関して
資源エネルギー庁 国際課長 大江
GXグループ 地球環境対策室 地球環境問題交渉官 木村
担当者:班、三宅
電話:03-3501-1511(内線 4491~4)
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担当者:三井、住友
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メール:bzl-CEFIA★meti.go.jp
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