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付注3 経済ファンダメンタルズ(リスク耐性及び成長基盤)のスコアリング方法について
経済ファンダメンタルズのスコアリングに当たっては、統計学におけるいわゆるz値(標準化変量)変換に基づいている。以下、簡単にその手続きを説明する。
Step 1
各比較年における、14ヵ国の各評価項目(ファンダメンタルズ)について、平均と標準偏差を算出する(例えば、実質GDP成長率であれば、2005年の14ヵ国の実質GDPの平均と標準偏差を算出する)。
※ なお、各比較年における評価項目値の計算に当たっては、後方5年移動平均をとっている。
Step 2
Step 1で求めた平均と標準偏差から各国のz値をそれぞれ計算する。
実質GDP成長率の場合、
zi:i国のz値、Xi:i国の実質GDP成長率、X:14ヵ国内の実質GDP成長率の平均値、σ:14ヵ国内の実質GDP成長率の標準偏差
Step 3
Step 2で求めたz値は標準正規分布(下図参照)に従う。z値が付注第7図のⅠ~Ⅴのどの領域に落ちるかによって、1~5の5段階評価を行う。例えば、z値が1であれば、スコアは4となる(失業率やインフレ率のように数値が高いほどパフォーマンスが悪い場合は、スコアリングは逆となる)。
付注第7図 標準正規分布N(0,1)