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第1章 新興国の経済構造の変化

【第1部第1章のポイント】

  • 中国等の投資拡大は先進国が減速するなか、世界経済危機後の世界経済を牽引したが、設備投資主導の経済成長の結果もあり、過剰債務が発生した。また過剰生産能力も顕著になりつつある。
  • 生産設備容量と生産実績の乖離は鉄鋼・化学部門・液晶等で顕著であり、生産者物価・輸出価格は下落した。世界経済の減速も相まって、これら部門では国際的に減少傾向にあった貿易制限的措置が反転増加しつつある。
  • 資源国経済は、新興国における資源需要拡大に伴い成長が加速したが、世界的な景気減速やシェール革命等による供給増加により資源価格が急落し、景気が減速した。
  • 中国政府は投資主導型経済から消費主導型経済への構造改革や製造業の高度化を進めているほか、サウジアラビアなどの資源国も構造改革の取組みを始めている。
  • 生産面では中国の存在感が上昇している。各国の最終需要に対する最大の付加価値輸出国は、日米独中心であったものが、中国へ比重が移り変わりつつある。

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