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6月の全産業活動指数は、前月比0.4%と2か月ぶりの上昇。4-6月期は、前期比1.6%の大幅上昇、指数水準は平成20年7-9月期以来、35期ぶりに105台に復帰。 2017年8月21日

6月は前月比上昇、指数水準は105台の高水準

平成29年6月の全産業活動指数は、指数値105.2、前月比0.4%と2か月ぶりの上昇となり、その指数水準は105台の高い水準を維持しました。今年4月以降は、平成29年1-3月期の指数値を常に1ポイント強上回るなど、4月の大幅上昇からの反落的動きは弱いものだったと言えるでしょう。

6月の鉱工業、サービス産業、建設業の各活動は三者三様の動き

6月の結果を産業別にみると、鉱工業生産は上昇、第3次産業(サービス産業)活動は横ばい、建設業活動は低下となり、全産業活動全体は上昇となりました。

3産業揃って、今年の3月は比較的大きなマイナス、4月は大きく力強い上昇、と3系列とも似たような動きでした。しかし、5月は鉱工業生産とサービス産業は反発から低下、建設業は引き続き上昇と動きにばらつきが生じ、この6月については、三者三様の動きとなりました。

鉱工業生産は、6月は前月比2.2%の上昇、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)、電気機械工業などが寄与しました。

サービス産業活動は、6月は前月比横ばい、事業者向け関連サービスなど4業種が上昇、不動産業など7業種が低下しました。

建設業活動は、6月は前月比マイナス1.7%の低下で、ここ3か月ほど動きの良かった公共工事の減少が強く影響しました。

4-6月期は大幅上昇、水準的にもリーマンショック前のレベルに

平成29年4-6月期でみると、指数値105.2、前期比1.6%と2期ぶりの上昇となりました。消費税率引上げ前の駆け込みを含む26年1-3月期が前期比1.3%の伸びでしたので、平時としては大きめの伸び幅となりました。指数水準も20年7-9月期を0.1ポイント上回り、リーマンショック直前の水準に復帰しました。

基調的な動き

6月の各指数の基調判断は、鉱工業生産とサービス産業活動は「持ち直しの動き」と据え置いています。建設業活動では、4~6月各月の活動量は大きめとなりました。

よって、今年6月の全産業活動については、単月としての前月比は小幅な上昇ですが、4~6月を通して指数水準は高いことなどを踏まえ、基調的には緩やかな上昇傾向にあると評価しています。

 

 

全産業活動指数 結果概要
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/html/b2010_201706j.html
全産業活動指数の概要(1枚モノのちらし)
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/pdf/zenkatsu_gaiyou.pdfPDFファイル

問合せ先

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電話: 03-3501-1511(代表)(内線2854)、03-3501-1644(直通)
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