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平成29年7月の第3次産業活動指数は、3か月ぶりの上昇で、第2四半期からの高い水準を維持 2017年9月11日

平成29年7月の第3次産業活動指数総合は、季節調整済指数104.9、前月比0.1%上昇と3か月ぶりの上昇でした。

第3次産業活動指数は、今年4月に指数値105.0となり、4-6月期の四半期値としても104.9となりました。この指数値104.9というレベルは、基本的にいわゆるリーマンショックが生じる前の2008年前半のレベルで、ほぼ9年ぶり(平成20年4月から平成29年3月のスパン)の指数レベルということになります。

この7月も引き続きこの水準を維持しているということになります。

指数推移のグラフをみても、4月に大きく上昇し、その水準が維持されている様子がよく見て取れます。

情報サービス業の上昇寄与が大きかった

平成29年7月の第3次産業活動指数は、3か月ぶりに前月比プラスとなりましたが、11大分類業種のうち、5業種が前月比上昇、6業種が前月比低下でした。サービス産業全体が前月比上昇だった割には、低下業種数が多いという印象です。

前月比上昇業種5業種のうち、影響度(寄与)が特に大きいのが情報通信業でした。情報通信業は前月比1.7%上昇と、3か月ぶりに前月比上昇となっています。内訳としては、情報サービス業の寄与が大きく、その中でも、情報処理・提供サービス、ソフトウェア業がけん引役でした。

前月比低下業種の中では、卸売業の低下寄与が特に大きくなっていました。7月の卸売業は、指数値94.0、前月比マイナス1.3%低下と5か月ぶりに前月比低下となりました。4-6月期の指数値94.5から明らかに低下していました。内訳でみても、各種商品卸売業以外の7つの中分類系列が全て前月比マイナスとなりました。

対個人サービスは前月比プラス、対事業所サービスは横ばい

7月の対個人サービス産業活動指数は、指数値105.4、前月比0.5%上昇と3か月ぶりの上昇となりました。前年水準との比較では、前年同月比0.7%上昇と4か月連続上昇、つまり年度明けの4月以降、前年水準を上回る状態が続いていることになります。

対事業所サービス産業活動指数は、指数値104.6、前月比横ばいです。前年同月比1.2%上昇で、5か月連続で前年水準を上回っています。

対個人、対事業所の各指数とも、前年水準を上回る水準の推移が続いており、第2四半期の指数レベルを維持した堅調な推移ということができるかと思います。

基調判断は、「持ち直しの動き」で据え置き

7月の第3次産業活動指数は、3か月ぶりに小幅ではありますが、前月比上昇となりました。指数自体は104.9と、4月の105.0からの高い水準を維持しました。

第3次産業活動指数の昨年からの動きをみると、昨年6月から今年の3月までは、指数値104を挟んだ狭いレンジでの推移となっていました。今年の4月に指数値105.0となってからの4か月間は、その105近辺を推移する形となっています。

このような指数の動きを踏まえ、7月のサービス産業(第3次産業)活動の基調判断については、「持ち直しの動き」と据え置きたいと思います。

結果概要のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result-1.html
参考図表集
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/reference/slide/result-sanzi-sanko-201707.html
『就職にも使える! 第3次産業活動指数』(マンガ)
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20160405ita_manga2016.html

問合せ先

経済産業省 大臣官房 調査統計グループ 経済解析室
電話: 03-3501-1511(代表)(内線2854)、03-3501-1644(直通)
FAX : 03-3501-7775
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