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2四半期連続上昇のFBI、今回の立役者は清涼飲料生産 2018年5月29日

フード・ビジネス・インデックス(FBI)とは、生活に身近な飲食料品に関連する「食料品工業」、「食料品流通業」、「飲食サービス業」の活動状況を表す経済指標です。

今回は、2018年第1四半期までのFBIの動向をグラフ化して紹介しています。

FBI2四半期連続の上昇をけん引したのは、食料品工業

2018年第1四半期のFBI(点線)は指数値101.2、前期比0.2%と2四半期連続の上昇となりました。指数水準としては、消費税率引上げ前の駆け込み需要で上昇した2014年第1四半期(101.4)に、わずかに及ばないものの高い水準にあることが見て取れます。

今回、内訳3業態の動きで目立つのは、食料品工業の上昇です。食料品工業は前期比1.0%と2四半期連続で上昇し、FBI全体と同様、2014年第1四半期(102.7)に迫る水準となりました。また、飲食サービス業も、2年間前期比低下がなく、好調のようです。

他方、食料品流通業は、前期上昇の勢いが続かず、横ばいとなりました。

FBIの前期比0.2%上昇に対する3業態の影響度合いを見ると、食料品工業が0.12%ポイント、次いで飲食サービス業が0.05%ポイントのそれぞれ上昇寄与で、当期のFBI全体の上昇をけん引したのは食料品工業でした。

コーヒー飲料、容器別ではペットボトルが好調。

食料品工業の内訳では、肉製品(濃い緑)と清涼飲料(緑)の急上昇が目立ちます。他方、油脂・調味料(黄緑)は2四半期連続の低下、酒類(水色)も低下に転じ、食料品工業の中でも好調なのは一部の系列でした。

食品産業動態調査(食品需給研究センター)によると、2017年第1四半期同様、コーヒー飲料等の生産量が前年同月比で大幅に増加しています。

ホットペットボトルの定着や、ペットボトル入りコーヒーのヒットなどもあって、冬場でもペットボトル飲料が売れるようになり、2年連続で第1四半期に大幅に清涼飲料が伸びるという「年間の生産パターン」の変化が生じているかもしれません。

スライド資料には、この他、FBI全体及び内訳3業態の年推移や、食料品流通業、飲食サービス業の内訳系列の推移などもご紹介しておりますので、ぜひお目通し下さい。

ミニ経済分析「飲食関連産業の動向(FBI 2018年第1四半期);工業、飲食サービスの上昇により 2期連続で上昇した、2018年Ⅰ期のフード・ビジネス」のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/kako/20180529minikeizai.html

問合せ先

経済産業省 大臣官房 調査統計グループ 経済解析室
電話: 03-3501-1511(代表)(内線2851)、03-3501-1644(直通)
FAX : 03-3501-7775
E-MAIL : bzl-qqcebc■meti.go.jp (■を@に置き換えてください)

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