延長産業連関表
1-2.生産活動は、名目ではマイナス、実質ではゼロ成長
- 製造業の生産は、「民間総固定資本形成」の落ち込みなどの影響を受け、鉄鋼、金属製品、機械機器を中心にほとんどの業種で前年割れとなった。
- また、これまで比較的堅調に推移してきたサービス業の生産は、低い伸びにとどまった。
- この結果、全産業の生産は、前年に引き続き2年連続の前年割れとなった。
- しかし、この落ち込みには、価格の変化が大きく寄与しており、実質(数量ベース)では前年並みの活動水準であった。
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- (1) 国内の生産活動は、名目ではマイナス、実質ではゼロ成長であった。
- 名目(金額ベース)では、前年比▲1.3%の減少
- 実質(数量ベース)では、前年比 0.1%の微増
- (2) 名目(金額ベース)
- 製造業は、2年連続の前年割れであった。
「電子・通信機械」が増加している以外は軒並み減少
- サービス業は、前年比0.4%のわずかな増加
対事業所サービス業は微増 、金融保険などが微減
- (3) 実質(数量ベース)
- 製造業は、前年比0.1%の微増、サービス業は、同0.5%のわずかな増加
製造業の内訳は、「繊維製品」「その他の製造工業品」などが減少し、「その他電気機器」「電子・通信機器」などが増加
- (4) 名目と実質の伸び率の乖離にみられるように、生産額デフレータの低下が顕著であった。
第1図 部門別の生産の伸び率比較(94年/93年)