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国際産業連関表

1990年日米国際産業連関表(確報)による日米経済構造の比較

3. (1) 80年代後半から90年代にかけて、日本の対米依存度は急速に減少した。これに対して米国の対日依存度は大きく変化していない。
  (2) 米国と日本との相互依存度は、1対3.5で日本の方が高い。

2-2でみたように日米各国の生産活動は自国の最終需要だけでなく相手国の最終需要によっても誘発される。そこで、日米表により各国の生産活動が相手国の最終需要によって、どれだけ誘発されているかを計算し、その国内生産額全体に占める割合を各国の相手国に対する依存度と定義付け、日本と米国との相互依存関係をみてみる。米国の対日依存度が0.90%(85年確報は0.61%)であるのに対して、日本の対米依存度は3.18%(同5.15%)と1対3.5(同1対8.4)の開きがある(第4図)。90年と85年の日米相互依存関係を比較すると、米国の対日依存度が増大した一方、日本の対米依存度は減少した。これは、米国の日本への輸出比率(財部門における米国生産額に占める対日輸出額の割合)が伸びているのに対して、日本の米国への輸出比率が落ちていることによる。

第4図 日本と米国の相互依存度(実際値、単位;%)
第4図

米国の対日依存度=(米国の生産額のうち、日本の最終需要によって誘発された分/米国の生産額)×100
日本の対米依存度=(日本の生産額のうち、米国の最終需要によって誘発された分/日本の生産額)×100


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最終更新日:2007.10.1
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