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- 1990年日米国際産業連関表(確報)による日米経済構造の比較
国際産業連関表
1990年日米国際産業連関表(確報)による日米経済構造の比較
5. 米 国への生産波及力が強い日本の産業は非鉄金属、その他の輸送機械、製材・木製品・家具等であり、日本の生産への波及力が強い米国の産業は、自動車、電子・通信機械機器、民生用電気機械等の機械関係である。
これまでは、最終需要による生産誘発額をベースにして日米関係をみてきたが、ここでは、どの国のどの産業の単位当たりの活動が相手国の国内生産額をどれくらい誘発させるのか(生産波及力)をみることにする。これは各国各産業の生産活動を通じた国際依存関係を示すものであり、相手国から原材料や部品の輸入が多いほど、また、その輸入品の加工度が高ければ高いほど、その産業の相手国への生産波及力が強くなる。
日本について、米国への生産波及力が強い産業をみると(第6図)、強い順に、非鉄金属、その他の輸送機械、製材・木製品・家具等となっている。同様に、米国で、日本への生産波及力が強い産業をみると、自動車、電子・通信機械機器、民生用電気機械の順にな っている。全般的に、日本産業の活動による米国への生産波及力のほうが、米国産業の生産活動による日本への生産波及力よりも強い。
また、日本の生産活動力の影響は米国産業界に幅広く分散するが、米国からの影響は日本の特定産業に集中する。
第6図 各国の特定産業に1億ドルの需要が発生した場合に波及される相手国の国内生産額(上位5位 単位:万ドル)

最終更新日:2007.10.1